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手応え ページ37

花咲さんのあいさつから始まり、それぞれの自己紹介。

緊張して、一度スティックをポーンと飛ばしてしまった。

「あーーー!」

という私の叫びに演奏が止まる。
ユウヤがパッと振り向いた。

ヤバイ!やっちゃった!

アイコンタクトで助けを求める。

「リハと違うじゃん!」

「ごめんっ!」

「ポーンと投げたら受け取らなきゃダメでしょ?ハイ、そこのおねぇさん!」

ユウヤがスティックの近くに立っていた女性を指差す。

「あなたの役目だったでしょ?」

ごめーん。とその女性がスティックを拾った。
ユウヤがニコニコしながらスティックを受けとる。

「こらっ!ナンパしてんじゃないよ!」

「バレた?」

と、ユウヤがおどけてみせた。

「手元が狂った。あの奥のお兄さんに投げる予定だったのに!」

と、私は一番奥の背の高い男性を指差す。

「遠いよ!どんだけだよ!」

ホールが笑いに包まれた。

「はい!僕たちね、フリーです。募集中でーす!」

と、演奏を開始した。

ユウヤが私をみて笑う。
私も笑い返した。

最初はパラパラとした拍手だったが、最後にはたくさんの拍手をもらった。

ステージ袖に下がったら、力が抜けてペタンと座り込んだ。
終わったという安堵感と、体の奥から沸き上がる快感に、体が震えた。

「A!」

「大成功?」

「完ぺき!」

何だか嬉しくて涙がでた。

「おーい。おつかれさん。」

花咲さんがやって来て、両手でマルっとポーズ。

ユウヤとハイタッチ。

「あのコントはどっちが考えたんだ?」

花咲さんが思い出したように笑う。

「ガチのアドリブです。」

「マジか。」

こりゃいいや。と、花咲さんがまた笑った。


その後、通常の仕事に戻るとお客さんからの反応がすごくて、私はたくさんのお酒を飲まされてしまった。

嫌気→←初ライブ



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作品ジャンル:恋愛
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歌広場公認の嫁だけど文句ある?(プロフ) - 淳様、リアルでも結婚しちゃってこんな感じかな?と思いながらニヤニヤしながら読んでます。ミーコさんの作品は癒しです!いつもありがとうございます。 (2017年7月10日 17時) (レス) id: 2200419093 (このIDを非表示/違反報告)
ミーコ(プロフ) - みぃ。さん» いつも読んでいただいてありがとうございます。もうね、妄想が止まりませんね!さすが、豊です。 (2015年3月13日 18時) (レス) id: 7806b8db4f (このIDを非表示/違反報告)
みぃ。(プロフ) - 豊の口パクの後ではヤバイです!!期待してます! (2015年3月13日 17時) (レス) id: dd52019954 (このIDを非表示/違反報告)
ミーコ(プロフ) - 凜香さん» 外しました。今まで知りませんでした。教えていただき、ありがとうございますm(__)m (2015年3月9日 16時) (レス) id: 7806b8db4f (このIDを非表示/違反報告)
凜香(プロフ) - オリフラ外して下さいね。 (2015年3月9日 16時) (レス) id: fe17656076 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミーコ | 作成日時:2015年3月7日 10時

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