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「もうすぐ唯が帰ってくるよ。戻りな？」
「……うん」
嫌な顔をする私を見て、海はまたクスリと笑った。
部屋に戻ってしばらくすると、唯が帰ってきた。
海との会話が聞こえる。
「おかえり」
「変わりねぇか？」
「いつも通り」
「今日、誰かにつけられてた。撒いてきたつもりだけど相手はプロかもな。たぶんバカ親父の仕業だろ」
「場所変える？」
「いや………そろそろ動こうかと思う」
「結構早かったね」
「弁護士野郎が邪魔だ」
「じゃ、俺は準備するよ。俺はこれで帰るな」
「あぁ、サンキューな」
遠くでバタンと扉が閉まる音が聞こえた。
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作者名：ミーコ | 作成日時：2016年8月6日 23時
