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それから、私の周りは変わった。
学校に行く時も、帰る時も、誰かが一緒にいて家に帰れば「ただいま」と言うと、「おかえり」と、返ってきた。
そして、美味しそうなご飯の匂いもしていた。
もう大丈夫。
幸せを噛み締めていた。
みんなが油断をしていた。
秋めいてきた外の空気の中、あったかいココアを両手に持って一人で歩いていた。
家の直ぐそばの公園の自動販売機。
目の前に真っ黒な高級車が私の前に停まった。
開いたドアから手が伸びてきて、吸い込まれるように車内に引きずり込まれた。
抱え込まれた耳元で、クツクツと笑うあの声が身体中を駆け巡る。
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作者名:ミーコ | 作成日時:2016年8月6日 23時