へびいちご２ (ページ3)

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私はすぐにお風呂に湯を張り、たくさんのボディソープをつけて、何度も擦るように身体を洗った。

目の前の鏡に映る自分を見る事が出来ない。

ボロボロと止めどなく涙が流れる。

汚されてしまった。

容赦ない唯の行為を思い出して、吐き気がした。

その後、すぐにベッドへ潜り込んだ。

物音ひとつしない部屋に独り。
頭に浮かぶのは、唯の顔と強引に与えられた痛み。

悲しみや悔しさが涙となって溢れてくる。

こんな事、誰にもバレちゃいけない。

明美や翼の悲しむ姿を見たくなかった。
そして、お母さんの幸せを壊したくなかった。

唯は二度は同じ女を抱かない

だからもう大丈夫。抱かれることはない。

そう思うと、心が少しだけ晴れた。

義理の兄妹とはいえ、普通じゃ考えられない事。だから尚更、誰にも言えない。

忘れよう

忘れて、新しい恋を見つけよう。

静かに目を閉じて、目に溜まった涙を追い払った。