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* ページ14
『Aっ逃げろっ。学校方面に向かって走れ!』
「うん」
そう言ったと同時に、目の前を通り過ぎた人がいた。
新達が動きを止める。
私はその人の後ろについていく。
『A?』
「大丈夫。今、大通りの花時計の前歩いてる」
『A!見つけた。ここだよ』
その先に翼を見つけて、私はその人から離れると、一目散に翼のいる車に飛び乗った。
「A!」
「翼くん!」
ギュッと翼の腕に抱き締められた。
「イチャイチャは家に帰ってからにしてくれよ?」
徹さんが、じゃ、行くよ。と言い、車を走らせた。
「まさかお巡りさんの後ろを歩いてくるとは思ってもみなかったよ」
と、徹さんが笑う。
「偶然なんです。ラッキーでした」
新に見つかった直後に私の前を横切ったのは、パトロール中のお巡りさんだった。私は迷いなく、その後をついて行った。
さすがに新達も諦めたのか、引き返していったのだ。
「よかった………Aが無事で本当によかったよ」
繋がれた手がとても暖かかった。
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作者名:ミーコ | 作成日時:2016年8月6日 23時