☆ ページ3
「おかーん、話があるんだけど」
その晩、ペンションのキッチンで作業をしているお母さんに話をしようと足を踏み入れた。
水が流れっぱなしでお母さんの姿がない。
なにやってんの？と思いながら、キッチンにまわった私の足が金縛りに掛かったように動かなくなった。
横たわるお母さんの姿が目に入った。
「え？おかん？やだ………嘘でしょ！」
ガクガクと足が震えた。
動かないお母さん。
流れる水の音がやけに耳に焼きついた。
「お母さーん、お茶くれる〜？」
と、今日の唯一のお客さんのサーファーのお兄さんが入ってきた。
「何やってんの？」
と、動かない私を見てお兄さんがやって来た。
そして私の目線の先を見て、ビクッと体を揺らした。
「ちょっ、マジかよ！おい、アンタ！救急車は！」
「あ………救急車」
「どけよ！」
ボーッと突っ立っていた私をドンと押しのけて、お兄さんはお母さんのそばに駆け寄った。
私は無残にもその場に尻もちをついて、お母さんとお兄さんの姿を見ていた。
スマホを耳に当ててお兄さんは懸命に状況を説明している。
私は震える手をなんとか抑えて、やっと動き出した体を起こした。
「おと、お父さん！すぐ来て！お父さーん！」
居間で寛いでいるであろうお父さんを大声で呼んだ。バタバタと慌ただしく奥からお父さんが走ってきた。
他に泊まっていたお兄さんの連れの人達もやって来て、テキパキと動いていた。
「今救急車来るから落ち着いてな？」
先ほどのお兄さんが私の顔を覗いて笑った。
コクコクと頷くしかなかった。
．
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匿名希望 - 久しぶりにコメです。続き楽しみです。移行するんだね。 (2016年8月2日 22時) (携帯から) (
レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 不良とヤンキー間違えました…。ごめんなさい。 (2016年6月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - そうでしたか。誤字でなければ結構です。何にも知らなかったんで。じゃあ訂正はなしということで。すいませんでした。 (2016年6月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)
ミーコ(プロフ) - 匿名希望さん» ん？ヤンキーという言葉は書いてないと思うんですが………もしかして、「不良とか不良とかそして不良とか」のところですか？それだとしたら、ギャグです。わかりにくくてごめんなさい。ウケ狙いです。 (2016年6月25日 22時) (レス) id: 9aa3aedc5b (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 誤字があります。歌広場さんのセリフの中で「ヤンキー」が3つ書かれてました。 (2016年6月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミーコ | 作成日時：2016年6月18日 21時
