LOVE＆PEACE

☆ ページ11

それぞれに椅子に腰掛けて、堅苦しい挨拶を終え、所マネージャーが説明をしだした。



「一年の3分の２は地方に行ってる奴らだからね、
それぞれのマンションの家賃が勿体無いって、鬼龍院が」



そう話を振られて鬼龍院さんがペコっと頭を下げた。



「だったらシェアハウスがいいんじゃないかって話になったのよ。4人とも家にいる時くらいはのんびりしたいらしくてね、海の近くの御宅の物件を見つけた訳」


所マネージャーがそこまで説明を終えると、目の前のお茶を啜った。



「ここって、サーファーの人とかいっぱい来る？」



喜矢武さんが身を乗り出して聞いてきた。



「あ、来ますよ。むしろそんな人達ばっかりです」


「やった！ここに決めようぜ？サーフィン出来るなんてサイコーじゃんか！」


喜矢武さんが嬉しそうに笑った。


「砂浜とかキレイ？ゴミとか落ちてない？」


潔癖症なのか、鬼龍院さんがオドオドと聞いてきた。


「ないですよ。サーファーの方達はマナー守りますから」


「不良とか不良とかそして不良とかいないよね？」



ツートン頭のあなたこそ不良っぽいんですけど………なんて言えもせず。



「いません。花火も禁止なんで」



「砂浜なら普通に走るより負荷がかかってトレーニングできるよなぁ！」


と、樽美酒さんが筋肉をモリッとさせた。



「じゃあ、とりあえず百聞は一見にしかずってことで今から時間あれば見に行かれますか？」


そう切り出すと、一斉にうん。と頷いた。


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