約束の場所 ページ49
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「空気が美味しい……」
二年ぶりの日本が嬉しくて、その空気を思い切り吸い込んだ。
あれから私は、プロのカメラマンとして海外で活躍する研二センパイの元でいろんな事を学んだ。
「頭で考えるんじゃなくて身体で覚えろ!
野心だ!欲望のままシャッターを押せ!」
というセンパイの助言を若干引きながらも、なんとか食いついて行った。
センパイの専門は自然界を相手にしたもの。
私はというと、意外にもグラビアに目覚めてしまった。
私の中の眠っていた野心が、研二センパイの手によって解き放たれたようだ。
海外の有名アーティストのアルバムジャケットを作成させてもらった。
結局ボツになったけど、被写体になってくれたその人達はとても気に入ってくれた。
「さて、どうする?俺は仕事場に直行するけど」
「私は………約束があるので」
「そっか。じゃ、また連絡するよ」
「はい」
空港を出ると、桜の花びらが目の前を舞い落ちて行った。
私はそのままタクシーを拾い、行く先を告げた。
タクシーの窓から見える景色はどれも懐かしくて、何も変わっていないその光景に泣きたくなった。
時計を見れば、お昼に差し掛かっていた。
きっと今頃は入学式が終わった頃だろうか。
あの頃の自分を思い出して、笑みが溢れた。
桜並木をくぐり終えた所で、タクシーが停まる。
初々しい新入生達が、いろんなサークルから声を掛けられている。
私はその中を降り立った。
「君、新入生?よかったら俺たちのサークル覗いていかない?」
大きな看板を指差して、イケメンが声をかけてくる。でも、そのイケメンが私の顔を見て目を見開いた。
「え!ええ?まさか、嘘だろ!
もしかして、木枯 Aさんですか?」
「うん。今年1年間よろしくね?」
そう言うと、イケメンはこくこくと頷いた。
そんな誘いを交わしながら、目的の場所へと急いだ。
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しずく(プロフ) - すごく良かったですぅぅぅ! (2019年1月2日 21時) (レス) id: 40056aee92 (このIDを非表示/違反報告)
しょん@きりゅの嫁になりたい(プロフ) - ミーコさん、初めまして。鬼龍院さんの求婚?にご飯吹いてしまいました。毎日ニヤつきながら読んでます。 (2017年2月16日 19時) (レス) id: 4f0f384bce (このIDを非表示/違反報告)
きり - お疲れ様でした(^ー^)キリショーとのお話いつでも待ってます(^ー^) (2016年5月22日 3時) (レス) id: b2b7a2b34b (このIDを非表示/違反報告)
ミーコ(プロフ) - 匿名希望さん» 満足頂けたでしょうか?ラブコメ難しいですね。再びリクありがとうございます。今、色々と考え中ですので待っていてくださいね。 (2016年5月21日 13時) (レス) id: 24a96395ef (このIDを非表示/違反報告)
ミーコ(プロフ) - 歌桐生ゆたさん» 他の方のリクが多いのでこなしきれそうにないのですが、今、すべての人が満足できるようなものを考え中です(^ ^)いつ頃アップできるかわかりませんが、またきてくださいね(^∇^) (2016年5月21日 13時) (レス) id: 24a96395ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミーコ | 作成日時:2016年3月29日 18時