ドSのルールに乗っ取りまして ３

困惑 ページ11

．



「顔をあげてください」



一斉につむじがあがり、５人の目が私に向いた。




「ごめんなさい。不安にさせてしまったのは謝ります。でも、私もあなたたちと同じくらいセンパイの事、好きなんです。そうは見えないかもしれないけど………だから、別れるなんて考えられません」




そう言うと、彼女達の顔が険しくなった。




「淳センパイはどうなんですか？私達が見てる限り、木枯センパイを大事にしてるとは思えません。
それに、ふさわしくない！淳センパイはみんなのセンパイなんです！彼女なんていちゃいけないんです！」




涙を溜めて捲したてる彼女を眺めてた。



わからなくはない。



私だって、大好きな大好きなゴールデンボンバーさんに彼女ができたとなったら、嫉妬に狂ってしまうもの………



「………そうだよね。わかるよ、その気持ち」



「じゃあ、別れてくれますよね？」



「あの…」

「それは俺達2人の問題だから、首突っ込まないでくんねーかな？」




急に、頭上から声がした。

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