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「ん、大丈夫。溶血も起きてない」
大きなパソコンに向かっていたじろが、くるりとこっちに向けて椅子を回しながらそう言った。
「・・・・ん、よかった」
しろが、ふ、と息を吐き出した。朝、あまり良くないように見えた顔色も、もう戻ってる。
「次回の検査でも異常なかったら、薬少し減らそうか」
「・・・ん」
しろがそう返事しながら、こんこんっと背中を揺らしながら眉間に皺を寄せた。
「あらら、やっぱこの時期マスクしててもしんどいね。三郎も五郎もまだくしゃみしてるし鼻水もひどいみたいだから、まだもうちょっとだな」
喋ろうとした途端、ちょうどごほごほと痰が絡んで咳き込んでしまった。慌てて背中をさすってやる。
「兄貴たちこの後は？」
「昼食べて帰るよ。食堂で食べて帰ろっかって話してたとこ」
「じゃ、俺も行く。午前診しろで最後だし」
そう言って3人で食堂に向かって角を曲がると、呼吸器内科の方から歩いてきた波多野先生とばったり。
「あ、じろー。それにしろくんとお兄さんも」
「今から飯？」
「うん。じろーたちも？一緒に行っちゃおーっと」
食堂で食券を買って、おばちゃんから受け取って席に着いた。
院内の食堂には、バランスの取れたメニューも、量が少なめになってるメニューも沢山。勿論、体力勝負！って感じの先生に向けたメニューも沢山ある。
しろは案の定、というか予想通り煮込みハンバーグの定食。量少なめのやつ・・・・ってかそれ子供用じゃね？
ちゃんと食べろよって言うよりも先に、そもそもそれ注文すんの恥ずかしくなかったんかい、って言葉が喉から飛び出そうだ。
でも、ちゃんとひじきの小鉢つけてるからまぁ良しとするか。
「しろくん、どう？最近は」
「一時期よりは、だいぶ楽です。発作の回数も、入院中より少しは減った・・・かな」
「そっか、良かった！また来月予約入ってるよね、待ってるよ」
波多野先生の隣に座ってたじろがうんうんって頷いて、波多野先生も良かったって笑顔になった。
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和泉(プロフ) - なつきさん» はじめまして！コメントありがとうございます。どうしても説明ばかりの文章になってしまい悩んでおりましたが、そう言っていただけて嬉しいです！更新がかなり遅く申し訳ないですが、またよろしくお願いします。 (2020年5月2日 17時) (
レス) id: ae2377b3ba (このIDを非表示/違反報告)
和泉(プロフ) - Ｍ.あらてぃーんさん» はじめまして！読んで下さりありがとうございます。前回から随分と日が経ってしまい申し訳ないですが、本日第4章に移行しましたのでまた読んでいただけると嬉しいです。 (2020年5月2日 17時) (レス) id: ae2377b3ba (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - はじめまして！最初から読ませていただいてます！大好きな作品です！ほんとに嬉しい！1年間待っていました！丁寧なお話の運びが大好きです。マイペースでいいので、また楽しませてください。お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします。 (2019年9月16日 23時) (レス) id: 39c29155f9 (このIDを非表示/違反報告)
Ｍ.あらてぃーん(プロフ) - こんばんは！はじめまして。以前から和泉さんの作品、特にこの作品楽しみに読ませていただいてました。今日更新通知が来て慌てて読みました！嬉しくて。お忙しいと思いますが更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年9月15日 23時) (レス) id: 98f6efc424 (このIDを非表示/違反報告)
和泉(プロフ) - ひづきさん» ひづきさん、はじめまして^^以前から読んでいただいたと知り、とっても嬉しいです！マイペースな更新ですが、お付き合いくださいませ。また感想聞かせてください^^ (2018年2月10日 22時) (レス) id: ae2377b3ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和泉 | 作成日時：2017年6月7日 18時
