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「ちょっと心の方も限界が近そうで、できるだけ早く退院させてやりたいし・・・・どう思う？」
「まぁ確かに・・・・でも、こっちに移るとしたら、感染症のリスクは血内にいるよりも高くなるんじゃないかな。いくら個室にするとしてもさ」
確かに。呼吸器には咳が止まらなくて受診しに来る人も大勢いるわけだから、その患者さんの中に、何らかの感染症によって咳が止まらなくなってる人も多くいるはずだ。
「しろくん、風邪ひくとまた溶血しちゃうかもしれないし、とにかく今はリスクは可能な限り小さくした方がいいとは思う」
「そうだよなぁ」
「心療内科の方、診てくれてるの野々上先生だし・・・」
「うん」
「大丈夫だとは思うけど、こればっかりはね」
「まぁ、ね。花粉がもうちょい落ち着けば、四郎の状態も落ち着いてくるとは思うんだけどな・・・・」
「うん、午後また病棟行くけどさ、ちょっと薬も見直してみようか・・・」
「そうだな・・・・」
「午後一緒に回る？とりあえず午後イチにしろくんとこ行こうと思ってるけど」
「うん、俺もそのつもり」
気付けばいつの間にかどんぶりを空にしていた波多野を見て、慌てて残りのご飯をかきこんだ。
「ごちそうさまでした〜」
お盆を下げて、食堂を出る。
・・・・そろそろ、退院させて家に帰してやりたい。
今の四郎は、自分の体調のこと、仕事のこと。すべて抱え込んでそれがストレスという形で発作に表れている。
勿論、ストレスだけではなく外的要因が発作に繋がることも多々ある。だからこそ、この時期に発作を繰り返しているんだけれど。
そう思いながらも、四郎が抱えているものは退院だけで解決できるものではないということも分かっている。
退院しても、それは入院する前の状態に戻るだけ。
四郎も、俺らも、ずっと見ないふりをしてきたものに、いい加減向き合わないといけないのかもしれない。
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和泉(プロフ) - なつきさん» はじめまして！コメントありがとうございます。どうしても説明ばかりの文章になってしまい悩んでおりましたが、そう言っていただけて嬉しいです！更新がかなり遅く申し訳ないですが、またよろしくお願いします。 (2020年5月2日 17時) (
レス) id: ae2377b3ba (このIDを非表示/違反報告)
和泉(プロフ) - Ｍ.あらてぃーんさん» はじめまして！読んで下さりありがとうございます。前回から随分と日が経ってしまい申し訳ないですが、本日第4章に移行しましたのでまた読んでいただけると嬉しいです。 (2020年5月2日 17時) (レス) id: ae2377b3ba (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - はじめまして！最初から読ませていただいてます！大好きな作品です！ほんとに嬉しい！1年間待っていました！丁寧なお話の運びが大好きです。マイペースでいいので、また楽しませてください。お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします。 (2019年9月16日 23時) (レス) id: 39c29155f9 (このIDを非表示/違反報告)
Ｍ.あらてぃーん(プロフ) - こんばんは！はじめまして。以前から和泉さんの作品、特にこの作品楽しみに読ませていただいてました。今日更新通知が来て慌てて読みました！嬉しくて。お忙しいと思いますが更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年9月15日 23時) (レス) id: 98f6efc424 (このIDを非表示/違反報告)
和泉(プロフ) - ひづきさん» ひづきさん、はじめまして^^以前から読んでいただいたと知り、とっても嬉しいです！マイペースな更新ですが、お付き合いくださいませ。また感想聞かせてください^^ (2018年2月10日 22時) (レス) id: ae2377b3ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和泉 | 作成日時：2017年6月7日 18時
