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お持ち帰りはいかがですか ページ10

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______朝目覚めると知らない天井






アニメかドラマでしか有り得ないシチュエーションだと思っていた。やけに広いベッドとふかふかの布団、そして隣から聞こえてくる小さな寝息。…怖くて隣が見れない。私は誰と夜を超したのか。そういう(・・・・)行為に及んだのか。




昨日の記憶が曖昧で、思い出そうとすれば岩のように重たい頭がズキッと痛んだ。ああもう最悪、これ二日酔いのパターンじゃん…




相変わらず隣からは規則正しい寝息が聞こえてくる。布団を頭まで被っていて横目では誰かわからない。



どうやって帰ったかも、誰と帰ったかも、全く覚えていない。隣にいるのが見ず知らずの他人である可能性もある。寧ろそうであれ、その方が縁を切りやすいし、何よりこの恥を呪術師(身内)に知られたくない。









しかし、そう上手くいかないのが人生。








『……っ!?』








モゾモゾと芋虫のように寝返りをうった隣の男。


雪のように白いまつ毛、癖のない綺麗な白髪。人違いであって欲しいが、悔しいことに私はコイツ以上に面の良い男を知らない。よりにもよって、その寝顔は唯一無二のご尊顔、大嫌いな五条の顔。





この状況に一つだけ希望を見出すとするのなら、「コイツとだけは一夜の過ちを犯していない」という自信があること。五条が私に手を出すはずがないし、私は泥酔していたとはいえ…流石に五条に迫るようなことは……うん、有り得ないはず。


昨日何が起きてこの状況に至ったのかは検討もつかないが、理由はなんであれコイツの添い寝なんて百害あって一利なし。


五条家の回し者から在らぬ容疑で暗殺されるかもしれないし、逆恨みで知らない女に刺されるかもしれないし、硝子に一生ネタにされる(確信)。










そっと布団から抜け出し、少し散らかった床の落ちた衣類を避けて歩く。



寝室の扉を開けば一人暮らしには贅沢すぎる広さのリビング。大きな窓からは東京を一望できる景色。五条家…といっても五条本家の邸宅ではなく、あくまで「五条悟、個人の家」といったところか。



特級呪術師の給料は桁が違うと聞くが…私が汗水流してやっとの思いで購入した都内のマンションと比べるとなんだか虚しくなる。この金持ちめ……!!









『ってあれ、この景色見覚えが……』










窓から見下ろした時に見えるビルや公園。


少し先に見える横断歩道や高校の敷地。





……嫌な予感。








「……何してんの?」

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来世は抹茶パフェ(プロフ) - 泥酔状態の夢主が自分と同じ過ぎて悶えてます、好きです。 (9月25日 3時) (レス) @page10 id: 7ab24f3f09 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ポのみ | 作成日時:2023年8月10日 15時

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