もう、ほっといて

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保健室から出てきたAはちょっと歩いて人気のない所まで来ると壁に凭れながら座り込む


『(っっっっ

もうほんとやだ

界の上着持ってきちゃうし

当たっちゃうし)』

バタバタ

あすか｢あ、Aいた！！

騒ぎ聞いて超探した

保健室行っても誰もいないし｣

『あすか…』


駆け寄って来たあすか

それでも顔をあげないA

あすか｢大丈夫？ではないか

あんた着替えは？

そのままだと風邪引くよ？｣

『着替えがない』

あすか｢……｣

『何』

あすか｢あ〜、その


預かってきた｣

『預かってきた？誰から？』

あすか｢…三浦界｣

『返してきて』

あすか｢でも着替えないんでしょ

その上着、三浦界のでしょ？

それ返す時にこれも返したらいいでしょ？｣

『…』

あすか｢ほら、とりあえず着替えてきな｣

『わかった』









｢なぁ、芹那ちゃん超かわいね？！｣

｢超いい匂いするしな｣

｢それを言うならA様もだろ！｣

界｢様？｣

｢A様だろ！

あの冷たい目で命令されたい/////｣

界｢…｣

｢コイツやばいぞ｣

｢キモイんだけど｣

｢なぁ、なんで別れたんだよ？！なぁ！？｣

｢ハイ、別れた原因予想大会〜｣

｢どっちかの浮気！｣

｢性格の不一致｣

｢界の放任主義｣



｢それだろ！｣

｢お前好きって言ったり

ヤキモチ焼いたりすんの？｣

界｢…人並みに｣

取り巻き3人が顔を赤くする

｢？！

いや何赤くなってんだよ｣

｢お前こそ！｣

通りすがるA

｢あ、Aちゃん｣

｢なに？！｣

『…』

Aに駆け寄って腕を掴む界

『離して』

界｢…眠い｣

『…は？

え、ちょ』

腕を掴んだまま空き教室に連れていく

『離してって』

界｢…座ったら離す｣

『いやよ』

界｢じゃあ、ずっとこのままだな｣

『(イラッ)』

イラつきながらも渋々座るAの膝に頭を乗せる界

『ちょっと、なにしてんの』

界｢…膝枕｣

『見たら分かるわよ

あたしほっといてって言ったわよね

話しかけてこないでとも』

界｢俺はそれにわかったって言ってない｣

『屁理屈はやめて』

界｢…なぁ、なんでほんとの事教えてくんねーの｣

『…ホントのことってなによ』

界｢別れた理由｣

『飽きたって何度言わせたらわかるの』

界｢じゃあ、お袋さんが死んだノとは関係ねーの？｣

『っっ

なんでそれを知ってるのよ』

界｢知らねーわけねーだろ｣

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