第十六話 ページ19
「…世話になったな。それに…何だ 実力 疑って悪かった 難事件があったらまた頼む」
『分かればいいんですよ‼』
「…何で嬢ちゃんが誇らし気なんだ」
『じょっ⁉私は20歳で成人ですよ‼嬢ちゃんなんて歳じゃありませんよ‼』
「20歳でも俺からしたら嬢ちゃんだろ」
『……え、驚かないんですか?』
「何がだ?」
『いや、初対面の方は大概私の実年齢を聞いたら驚かれるか疑うかの二択だったんで』
「刑事してたら見た目と年齢が疑いたくなる程違う奴なんて良く見るしな。嬢ちゃんはまだいいほうだろ」
『貴方良い人ですね』
「は?_急に何だ」
「僕の能力が必要になったらいつでもご用命を 次からは割引価格で良いよ♪ A行くよー」
『はい‼』
無事に事件も解決。安井さんの後釜さんも良い人と判明‼
今日は川に落ちた以外はいい日だったな…。
『そういえば…彼の人絶対に技と私を川に引きづりこんだな…』
「そうだよ。川から上がってきた時に云ってたからね」
***
「やあ敦君仕事中?おつかれさま」
「ま…また入水自 殺ですか?Aさん巻き込まれてますけど」
「うふふ 独りで自 殺なんてもう古いよ敦君 前回の美人さんの件で実感したよ 矢ッ張り死ぬなら心中に限る!独りこの世を去る淋しさの何と虚しいことだろう!」
「え?じゃあアンタAさんと⁉」
「嫌ね、川を眺めてる時に丁度Aちゃんが来てくれたのでついね」
「無理心中って知ってます?」
***
何なんだ彼の人…実はまだ私の事、嫌いだろう…
「その後、網から降ろして息してないAに人工呼吸をしようとする太宰を敦君が止めてたら君が目を覚ましたってわけ」
『だからどアップ…今度簀巻きにして川に流しても怒られませんかね?』
「大丈夫じゃない?太宰だし」
『ですね。それにしても今日の推理もお見事でした‼流石は乱歩さんです‼』
「当たり前でしょー?」
異能でも何でもない貴方の力で私は救われたんです。
【君、人殺しだよね】
其れが、どれほど嬉しかったか__。
「何、呆けっとしてるの?早く行くよ‼今日のお菓子は?」
『今日のお菓子はお饅頭ですよ。昨日、社長が買ってきてくださったものです』
「‼早く帰ろう‼ おーい‼後ろの二人‼置いて行くよー‼」
乱歩さん。貴方は判っていますか?
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美影(プロフ) - すごく面白いです!言動が漫画、アニメその物で凄く引き込まれます!これからも更新頑張って下さい! (2019年12月14日 19時) (レス) id: 7e8f63469d (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年12月11日 11時