燭台切光忠の依存性【其の弐】 サキ様リクエスト ページ4
燭「ねぇ、主はさぁ。どんな話でも聞いてくれる？」
貴「ええ。」
優しい笑顔。
燭「一寸、見てくれる。」
僕は此を知られることをずっと恐れていた。
紐をはずす手が震えていた。
眼帯はゆっくり緩んで、其の穴を露にした。
燭「此、さ。」
心臓がバクバク鳴って、手も声も震える。
フラッシュバックするのは拒絶と虐げられた記憶。
多分、沈黙と呼べるほど時間はかからなかった。一分処か、ほんの数秒だったのだろう。
でも、僕には今まで過ごしてきた時間よりも長く永遠に感じられた。
貴「格好いいじゃないですか。」
其の一言には正に拍子抜けだった。
燭「き、気持ち、悪く、ないの……？」
未だ震えて途切れる言葉。
貴「何がですか？だって、其、戦って誰かを守った傷跡でしょう？」
貴「其の何処が気持ち悪いんですか。そんなことを言う阿呆は何処の阿呆ですか。必死の努力の証でしょうに。そんなことを言う輩は、人の痛みも努力も喜びも何一つ理解しようとしない只の大馬鹿です。」
燭「ほ、本当！？拒絶、しない！？僕を、僕を………」
言いかけた言葉の途中、ぎゅう、と抱き締められた。
貴「其の傷は、格好いい傷ですよ。光忠さんにとっては、忌々しい嫌なものかもしれません。だから、不快でしたら申し訳ありませんでした。」
燭「そんなこと、」
続けるはずだった言葉は出てこなくて、僕は泣いていた。
貴「貴方は其の傷のせいで随分な目に合って来たのですね。……もう、もういいんです。大丈夫。貴方は当然悪くない。胸を張って良いんです。其処までして守りたいと思える相手が居たことを。」
ポタリポタリ、白い紙に落ちる絵具のように僕に広がっていく言葉。
燭「あ、ある、じ、ありが、と、」
抱き締められた体に伝わってくる熱が心地好かった。
アルジ、アルジ、ネエアルジ。
ダイスキダヨアルジ。ハナサナイデネ。ハナレナイカラネ。
アルジ、アルジ！
ボクハアルジダケヲミテ、カンジテイキテイクネ？
アルジノタメナラナニヲウシナッタッテカマワナイヨ。
ネエ
アルジ？＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
リクエストありがとうございました！
なげえんだよぉぉぉ！←
シチュエーション等まで戴いた挙げ句此←
本当にごめんなさい。真面目にごめんなさい。
書き直しますので！コメント欄へどうぞぉ！
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夏目 真衣(プロフ) - コメ失礼します！めっちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2020年3月3日 0時) (
レス) id: 83008217ab (このIDを非表示/違反報告)
つばり - 政府には屑振りを発揮して頂きます(にっこり) (2018年2月13日 19時) (レス) id: d71aec967f (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 誰が立て直しして刀剣のメンタルケアしたんだよ！主人公ちゃんじゃん！移るにしても依存刀剣全員じゃないとゆるさん (2018年2月12日 22時) (レス) id: 731f79b780 (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - はあ？政府何言ってんの？冗談は存在だけにしろよ！まさかグレー役人か保身役人じゃねぇだろうな！ (2018年2月12日 22時) (レス) id: 731f79b780 (このIDを非表示/違反報告)
つばり - サキさん» コメント有難う御座います。危害?嗚呼、存分に与えさせて戴きますが?……前任に← (2018年1月18日 21時) (レス) id: d71aec967f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つばり | 作成日時：2017年9月25日 18時
