依存その67 ページ12
noside
審神者と入れ替わりでこんのすけが広間へ入る。
部屋の仲は未だ静まり返っていたが、同時に刀剣の殺気も放たれていた。
こ「久しいな。」
人形のこんのすけは役人の前に立ち、何時もの彼の影すら見せない様な冷たい口調。
役人は二人とも驚きを隠しきれない表情で、こんのすけを見上げる。
役人1「な、何故っ「貴様等が言いたい事も有るだろうが、そんなものは後だ。」」
こんのすけとして長らく生活していた此の男、実を言えば元は政府の重役である。
詰まる所、此の役人二人はこんのすけの部下。
となれば、もう何も言えない。
只々呆然と目の前のこんのすけを見上げる。
こ「先程の話、あれは誠か。」
役人1「は、嫌、其の、」
こ「誠かと聞いている。」
役人1「………誠でございます……」
消え入るような声で静かに答えた。
こ「貴様等は自分が何をあの御方に申し上げたか解っているのだろうな。」
役人2「…………」
こ「彼の御方が必死で築き上げてきた、守り続けてきた物を汚すのは許さない。」
刀剣もびくりとする程の殺気を放つ。
こ「まぁ、言ってしまった物は仕方ない。……無論、許す訳では無いが。」
こんのすけはそう呟くと、暫く考えてふと口にした。
こ「………今から言う事の許可を必ず取ってこい。薄っぺらい上部だけの謝罪より、幾等か役に立つだろう。」
こ「＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。」
役人2「っ其はっ！？」
役人1「そう易々と許可を取れるものではっ！」
目を見開き、口々に喚いた物の
こ「そんな事を言えた立場か？」
其の一言で又俯いて黙った。
こ「解ったな？必ずだぞ。……そして、二度と此の本丸の敷居を跨ぐ事は許さない。」
審神者と同じ事を吐き捨てると、役人二人を追い出し、審神者部屋へ向かった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「……前任の身柄は此の本丸に、彼の方に寄越せ。」
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夏目 真衣(プロフ) - コメ失礼します！めっちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2020年3月3日 0時) (
レス) id: 83008217ab (このIDを非表示/違反報告)
つばり - 政府には屑振りを発揮して頂きます(にっこり) (2018年2月13日 19時) (レス) id: d71aec967f (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - 誰が立て直しして刀剣のメンタルケアしたんだよ！主人公ちゃんじゃん！移るにしても依存刀剣全員じゃないとゆるさん (2018年2月12日 22時) (レス) id: 731f79b780 (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - はあ？政府何言ってんの？冗談は存在だけにしろよ！まさかグレー役人か保身役人じゃねぇだろうな！ (2018年2月12日 22時) (レス) id: 731f79b780 (このIDを非表示/違反報告)
つばり - サキさん» コメント有難う御座います。危害?嗚呼、存分に与えさせて戴きますが?……前任に← (2018年1月18日 21時) (レス) id: d71aec967f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つばり | 作成日時：2017年9月25日 18時
