人柱アリス

今日:5 hit、昨日:9 hit、合計:421 hit

第四話　四番目アリスページ6

ボクが四番目に招待したのは紫と黄の双子の子

彼らは好奇心旺盛でボクのところに来るまでにいろいろな所を抜けてきたみたい

いろんな夢の世界の扉を潜り抜けて、ついさっき

ボクのところに来た

気の強い紫のお兄ちゃん

賢い黄の弟

彼らはボクの世界の住人達からも協力して逃げ切っていた

彼らの前にある扉

それを開けると彼らは夢から覚めてしまう

そんなの、あの少女と同じじゃないか

待って、行かないで

そうしてのばしたボクの手

その手は黄の彼に触れた

彼だけでも閉じ込めてしまえ

「センラ！ここの扉最後っぽいで！」
『兄さん、もう出やんでええやん。アハ、ハハハ』
「センラ、お前…なにゆぅてんねん…しかもなんでそんな…血まみれやねん」
『兄さん、僕と同じになろう？ここで暮らそう？』

不思議の国の住人になった黄の弟は

紫の兄も不思議の国の住人にした

結局彼らの夢は覚めることなく

この世界を彷徨うことになった

これで彼らもボクの世界の住人になった