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8時20分。私がいつも乗る電車が来た。
3両目の2番ドアから乗って、そのままドアの所に立つ。
乗った駅の三駅目後にその二人はいつも乗ってくる。
白に近い派手な金髪のホン先輩と、真逆に黒髪のユン先輩。
私が立ってるドアとは反対のドアから乗って右の座席に並んで座る。

いつもならドアに背を預けてるけど、今日はドアに顔を向けてる。
なんでって、そりゃあ。ユン先輩にどの面を向ければいいのかが分からないから。

ズボンのポケットにしまったスマホが震えて、恐る恐る画面を開けばユン先輩からのメッセージ。


【なんで今日は後ろ向いてんの】
【こっち向いて】


手元の小さい画面に送られてくるメッセージと、背中に感じる視線。
このまま耐えようと、思ったけど、また地団駄を踏むうさぎのスタンプを見て、先輩の居る方に顔を向ければユン先輩と目があった。
スタンプのうさぎみたいに口をへの字にしてこちらを見てる。
手招きをされるけど、移動するのを躊躇ってると、遂には名前を呼ばれてしまった。

隣の友達がいきなり人の名前を呼んで驚いたのか、手の中のスマホを見ていたホン先輩が顔を上げた。
人の迷惑にならないように二人の前に移動すると、ホン先輩と目が合う。
こんな至近距離で見れるなんて。


「おはよう、A」
「おは、おはようございます…」
「おはよう。…同じ大学の子だよね。座っていいよ」
「そ、です。あ。いや!先輩座っててください!いつも立ってるんで!」
「いいから」


二人の前に移動して吊り革を掴みながらお辞儀をすると、ホン先輩も少し知っててくれたようで、嬉しくなった。

わざわざ立ち上がって席まで譲ってくれたけど、申し訳なくて断ってると、ユン先輩に強引に座らせられた。
下から見てもホン先輩の美形は変わらなくて、まともに見れない。




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和泉(プロフ) - avrillさん» はじめまして!コメント有難う御座います!ちょっと前作に出してた時とは違うジョンハンさんなので不安でしたが、そう言ってもらえると嬉しいです〜!更新時間がまばらですが、最後まで楽しんでいただけるよう頑張ります! (2022年3月28日 20時) (レス) id: 8dc69dfd49 (このIDを非表示/違反報告)
avrill(プロフ) - はじめまして。このお話とっても行動も言動も可愛くて好きです!更新楽しみにしてます。 (2022年3月28日 18時) (レス) @page9 id: dd6824d8fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:和泉 | 作成日時:2022年3月24日 1時

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