【ハイキュー】研磨くんには妹がいた。

じゅうしーち。 ページ18

クロ「…はー、笑った笑った。んじゃそろそろ練習始めるぞー」




ひとしきり笑い終わったところで休憩終了。




次はスターティングメンバー、

つまりいつもコートに入っている人たちが

それぞれの位置について、

試合と同じような感じで練習をするみたい。




その様子をなんとなくでいいので見ていてほしいと頼まれたので、ステージの上に上がって見学。




「いくぞー！」 「うぇーい！」と大きな声を出しながら練習に励んでいる。




いいな、こういうの。



私にはない、一生懸命になれるものがあるってこと。



すごくかっこいい。




.






.







しばらく見ていると、だんだんわかることが出てきた。




バレーの経験は体育でやったくらいしかないけれど、なんとなくわかってきた。




レシーブやトスをするときの正しい姿勢、

声かけの大切さ、

あと、コートの外でのこととか。



それに…なんて説明したら伝わるのかわからないけれど、

バレーってコートの中にいる人たちも大切だけど、それだけじゃ成立しないっていうこともわかった。



"みえる"ようになったら、たくさんのことが分かった。




クロ「ふぃー、んじゃそろそろ休憩ー。」


たくさんのことが分かったところでクロの号令で二回目の休憩に。



体育座りをしている足元にさっきのメンバーが集まってきた。




クロ「見ていてどうよ？楽しいだろ？」



素直に縦に首を振ると、みなさん嬉しそうな顔をしてくれた。



クロ「やっぱ女の子がいてくれるとモチベーションあがるわー」



夜久「女の子がいなくてもモチベーションあげろよ」



ははは、とまた笑う。




研磨「…なにをよく見てた？」


『…バレーって、どうやったらバレーになるのかな…って。』



研磨「そう…バレー、わかった？」


『…うん、少し、わかった』



そう応えると兄さんは穏やかに頬を緩めた。




クロ「なにこの花園、俺も混ぜて〜」


夜久「混ざるな、危険」


クロ「ぶふぉ！なんだよもー！」




そう言ってバッチリ、ぶりっ子ポーズを決めたクロ。



研磨「…クロがやっても可愛くない」





うんうん、とみんなで頷くとクロは沈没した。

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