【ハイキュー】研磨くんには妹がいた。

じゅういーち。 ページ12

Aside


クロ「よう！Aちゃん、久しぶり〜！」



鉄のパイプを片手に軽く挨拶をするクロ。

ちょっとシュールな気がしなくもないけど、

その若干間延びした声にさらに安心して徐々に冷静さを取り戻す。




？「大丈夫？」



横からふわっとした優しい声が聞こえた。


その方向を見るとクロと同じジャージを着た男の子がしゃがんで私の顔を覗き込んでいた



『うん、ダイジョブです…ありがとデス…』



突然声をかけられたものだから、日本語を覚えたばかりの

外国の方みたいになっちゃった。



？「ふふっ、よかった〜……あっ僕、音駒高校1年の芝山って言います。………研磨先輩の妹さんかな……？」



『は、はい。兄がいつもお世話になっております…？」


芝山「ぷっ、ははっ！お世話になってるのはこっちの方だよ〜。いつも助けられてばかりで〜…」


『そ、そうなんですか…』




陽気なこの方、芝山さんは私を安心させようとするのと、

このおかしな雰囲気を柔らかくしようと語りかけてくる。




芝山「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ？僕も他の皆さんもあなたの味方だよ！」

『あ、ありがとうございます…え、他の皆さんって？』




キョロキョロと周りを見回すと、

芝山さんと同じジャージを着た人が2人、私の後ろにいた。




？「初めまして、急に話しかけたらびっくりしちゃうかと思って……おれ夜久衛輔って言います。」


？「同じく初めまして！犬岡走って言います！よろしくっス！」



私よりは大きいけど、兄さんと比べたら多分小さい人が夜久さん。

そして見上げないと目が合わないほど背の高いのが犬岡さん。




『よ、よろしくお願いします。夜久さん、犬岡さん。」

夜久「おう！よろしくな！」



ニッとはにかむ夜久さん。なんだか癒される笑顔だなぁ。



犬岡「……想像以上に美人さんだ……」



犬岡さんはなんだか聞き取れない声で何かをつぶやいた。……背が大きい。



夜久「おい、早速口説いてんじゃねーぞぉ犬岡ー。」



誰を口説いていたのかはわからなかったけどあははは、と4人で笑った。








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この人たちなら怖くない。きっと大丈夫だな。

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