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浅草には妖怪が出る『4』 ページ5

昔々、ある京の都にとある退魔師がいました。


その名も安倍清奈。


退魔師にもかかわらず、多くの妖怪に慈愛と慈悲をもたらしました。


しかし、歴史に名を残すこともなく、生涯もわからないままでした。


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浅草に商店街は数あれど雷門から入って浅草寺まで続く仲見世通りの賑わいは常に衰えを見せない。


真紀「ねえ馨。まずはあれ、あれ、あづまのきびだんご!冷やし抹茶も一緒に」


馨「来て早々はしゃぎやがって。…やっぱりお前の気の済むままに奢らされる訳だな」


A「私も買おっかな」


と財布を取り出す。


一人暮らしだけど海外にいる両親が過保護なため時々お小遣いを貰う。


由理「真紀ちゃん、Aちゃん相変わらず豪快に食べるね。一口で一串食べっちゃた」


馨「まるでしとやかさが無いからな、昔から」


由理と馨は二人で一袋を分け合い、珍獣の食事を観察するがごとく私たちをチラ見しては、こそこそ何か言っている。失礼な奴らだ。

イメ画→←浅草には妖怪が出る 『3』



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作者名:神無月 | 作成日時:2019年7月30日 14時

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