第五話： Incompetence: Episode ページ6
ut視点
僕の母は男たらしだった。
次々と男を変えて遊んでる。
そんな母の背中を見て育った僕はまともじゃなかっただろう。
母と同じように女に次々と手を出して遊び惚けた。
カッコよさに犯罪にまで手を染めてしまった。
煙草や酒に溺れあろうことか国の情報を盗んでしまった。
全てにおいてそれが僕の【快楽】
一度【快楽】を覚えてしまったのならそれまで。
止まることを知らない僕は母までもを超えてしまった。
でも、どんなに女と遊びつくしても。
煙草や酒に溺れようとも。
ハッカーとして犯罪に手を染めようとも。
母の【愛】ほど快楽ではなかった。
ついに母は僕を捨てた。
弟なんて要らない。
兄になんてなりたくない。
僕は僕。
母は僕だけを愛していればいい。
なのに何故？
気付けば母と見知らぬ男は真っ赤に染まって冷たくなって
母と同じ色をした包丁を持った僕だけがいた。
冷たくなった母を抱き、開いたままの瞳をそっと閉じさせる。
外は随分うるさくてうるさくてイライラしてしまう。
もう答えないであろう母に問う。
ut「なんでなんや？」
雨が外でひたすら地に堕ちていく。
ut「なんで僕を捨てたんや？母さん。」
無慈悲になり続ける雷鳴。
ut「ねぇ。だれか教えてよ」
誰でもいい。誰でもいいから。
母と同じ愛が欲しい。
僕の存在理由を教えて欲しい。
人殺しとして捕まるくらいなら。
僕はもう．．．
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卯月師走(プロフ) - ご指摘ありがとうございます。 (2020年3月16日 16時) (
レス) id: 7e2ad43420 (このIDを非表示/違反報告)
syoga__3% - オリジナルフラグをはずしてください！これはw.r.w.r.dの二次創作なので… (2020年3月12日 21時) (レス) id: 4d59c15bf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卯月師走 | 作成日時：2020年3月12日 17時
