十六夜奇病病棟【小説】

食事(如月side) ページ21

食事。

それは、生きている者が必ずする行為。

当たり前だが、私もする事だ。

ただ、私は奇病の関係で、栄養が沢山あるものばかり食べなければならなかった。

だから、どれだけ食べても、栄養が無ければ食べてないに等しい。

まぁ、少しは栄養が含まれているだろうから、大丈夫なんだろうけど。

…そう思って油断していた。

「……ちゃんと食べてきたはず…なんだけどなァ…。」

病院に行く途中、急に疲れたような感じが襲ってきた。

…これは、紛れもなく、栄養が低下してきた時にでる症状だ。

幸いな事に、近くにコンビニがあったため、急いで駆け込み、栄養がある物を5、6個買い、食事スペースで食べた。

食べ終わったところで、LINEの着信音が聞こえてきた。

その相手は、伊織からだった。





紫狐おーい、俺はもう着いたけど、優香はまだ着いて無いのか?
お花ごめん、まだ着いて無い
紫狐そうか、近くだったら迎えに行くぞ?
お花ん、大丈夫。ありがと。
紫狐分かった。じゃあ、病院で会おうな!
お花うん、じゃあね。


「もう着いたんだ…。急がないと。」

その後、ダッシュで病院に向かって、また疲れたのは内緒。

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