第49幕 お見通し ページ4
何でピンクなんだ!!
他にもあるだろうが!赤とか青とか黒とかさ!!
只今オレの心は『何故オレがピンク!?』と言うことしかない。
それしか今は考えられない。
どちらかというと、確かにオレは赤系キャラだ。桜色も好きだ。
だが。
だからって……全身ピンクはねぇだろぉおおおおおおおお!!!
ピンクなんて乙女の色!オレより似合う女の子なんて世界にどんだけいると思ってんだ!!!
………………………………諦めろ、オレ。
ここで何を言っても何も変わらない。変えられないんだ。
慣れるしかない……のか?
はああー…っと思いっきり溜め息をついた。
秀元:「……なぁ、そろそろ放置すんのやめてくれへん?寂しいわぁ」
サヒア:「へ?…………ああ、ごめんごめん」
忘れてた。秀元がいたんだった。
…………ん?何か大事なことを忘れてるような……。ま、いっか。
秀元:「なぁ、君って妖怪やんな?何でこんなところにおるん?ここ、陰陽師の屋敷やで?」
いっか、じゃねぇよオレ!!相手は陰陽師でオレ半妖なんだぜ!!?
……め、滅される!!!
固まったオレを見て、秀元はブハ!っと吹き出し、急に笑い出した。
何が面白かったのか全くわからないが、オレの事で笑われたのはわかった。
秀元:「あっはっは!君、おもろいな〜。まさか、今気付いたん?普通やないとは思っとったけど、ここまでやとは」
サヒア:「……〜〜〜〜っ!…わっ、悪かったな馬鹿で!!」
秀元:「拗ねてんの?何や可愛ええとこあるやないの」
よしよし、と秀元はオレの頭を撫で始めた。
……完璧に子供扱いしてんぞ、コイツ。
…だぁーーー!!クスクス笑うなっ!!
秀元:「で?君、何の妖怪なん?……ああ、滅さへんからそう睨まんといてや〜。可愛ええなぁ」
サヒア:「可愛くねぇ!拗ねてもない!!…ったく、オレは……音姫。半妖だ」
だった……よな?
うろ覚えでさー、うん。何とかなったみたいだな。
秀元:「音姫…?しかも半妖なんか。じゃあ、何で僕の部屋で寝とったん?それに……君、この時代の妖怪やないやろ」
サヒア:「!!?」
秀元:「当たり?やっぱりなぁ〜。何か他の妖怪と妖気ちゃうと思っててん。音姫、なんて妖怪聞いたことあらへんし」
そこまで言い当てられるとは思ってもみなかった。
どうやら全てお見通しのようだ。さすがは十三代目当主、と言うべきか。
ニコニコ笑ってっけど、見るとこは見てんだな。
さて…、どうするオレ。
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桜(プロフ) - 続きめっちゃ気になります! (10月3日 23時) (レス) @page25 id: 1fc4502f62 (このIDを非表示/違反報告)
チカ - 続きが気になりマックス (2018年6月27日 22時) (レス) id: 7c63f912f8 (このIDを非表示/違反報告)
アニメラブ(プロフ) - 面白い!!続きが待ちきれない (2017年12月22日 22時) (レス) id: 9491c8ca0e (このIDを非表示/違反報告)
春歌 - 続きがすごく楽しみです♪ (2017年11月25日 12時) (レス) id: b5a85efb84 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア - 皆様〉応援ありがとうございます!今更ですが、頑張ります! (2017年8月29日 15時) (レス) id: 1d3fa82ba1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヒア | 作成日時:2015年2月23日 15時