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第陸話 悲劇 ページ9

銀《カァァァ!浅草ニ迎エ!迎エ!!》

『浅草ですか?』

刀の手入れをしていると銀衛門がやって来る。

義勇は先日任務に向かい、今日は一人だった。

銀《鬼ノ出現ガ確認サレテイル!迎エ迎エ!!》

『わかりました。では向かいましょうか』

手入れの道具を棚に直し、刀を帯刀し羽織を着用する。

『…行ってまいります』







『すっかり夜になってしまいましたね…ウプ』

夜に浅草は人が多く、美貴子にとって苦痛の場所だ。

五感が常人に比べ優れている彼女は流れてくる匂いなどの情報に酔ってしまう。

『と、取り敢えず…人の少ない場所にっ!?』

急に香ってきた鬼の匂い。

いままで嗅いだことの無い嫌な匂い。

実家に残った微かな鬼の香りと同じ香り。

そしてその香りと弟の炭治郎の匂い。

『炭治郎!』

人混みを避けながら匂いの元へ走る。

『居たっ!…あれが鬼舞辻無惨!!………炭治郎っ!』

炭「姉さん!?」

無「…」スッ

炭「なっ!?」

鬼舞辻は自分のそばを通り過ぎようとした男のうなじに傷をつける。

その傷口に血を入れたのか男が鬼に変貌し妻の肩を噛む。

炭「やめろっ!!」

炭治郎が鬼舞辻の横を通り男の元に走って向かう。

美貴子は鬼舞辻を睨むが炭治郎に力を貸すため横を通り過ぎる。

炭「鬼舞辻無惨!俺はお前を逃がさない、どこへ行こうとも絶対に!」

『っ!』

炭「どこへ行こうとも逃がさない!地獄の果まで追いかけて必ず、お前の首に刃を振るう。絶対にお前を許さない!」

去っていこうとする鬼舞辻に炭治郎が叫ぶ。

そこに警官がやってきて美貴子と炭治郎を男から引き離そうとする。

力づくで離れさそうとする警官に必死で抵抗する。

すると不思議な香りが香ってきて、美貴子達と警官の間に文様が現れ壁ができる。

『この術は…』

第漆話 鬼の医者→←第伍話 2年後の便り



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十六夜(プロフ) - 稲荷神さん» いえ、こちらもきちんと書くべきでした。 (2019年10月3日 19時) (レス) id: 42ff3370a9 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷神(プロフ) - そういうことでしたか。知らずにコメントしてすみません。以後気を付けます。 (2019年10月3日 18時) (レス) id: 1d66bb4671 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜(プロフ) - 稲荷神さん» なので作品中に古い文献で修得したという事にしてあります。おかしいかもしれませんが大目に見ていただけるとありがたいです (2019年10月3日 18時) (レス) id: 42ff3370a9 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜(プロフ) - 稲荷神さん» コメントありがとうございます。黒死牟様が使用していますね。 (2019年10月3日 18時) (レス) id: 42ff3370a9 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷神(プロフ) - あの、月の呼吸は既にジャンプなどで出ていますよ。 (2019年10月3日 18時) (レス) id: 1d66bb4671 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十六夜 | 作成日時:2019年10月3日 8時

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