第拾参話 隊律違反�� ページ16
義「俺は…俺は嫌われていない」
炭「えっ…」
『そこ、ですか？』
し「ああ、それは…すみません。嫌われている自覚がなかったんですね。余計なことを言ってしまって申し訳ないです」
炭「えぇ〜！」
『…うん、しのぶちゃん。そこじゃないと思うんですけど…？？』
義勇としのぶの会話に驚くを隠せない炭治郎。
そして場違いな会話につっこむ美貴子。
嫌われてる嫌われてないはこの状況で話すことでは無いはずだ。
というか、地味に義勇が傷ついている…やめてあげて欲しい。
し「坊や」
炭「はい！」
し「坊やが庇っているのは鬼ですよ。危ないですから離れてください」
炭「ち…違います！いや、違わないけど…あの…妹なんです。俺の妹で、それで…」
し「まあ…そうなのですか。可哀想に。では…苦しまないよう、優しい毒で殺してあげましょうね」
しのぶは義勇に話しかけるのを辞め、変わって炭治郎に声を掛ける。
炭治郎が禰豆子を庇うように抱え、しのぶに説明しようとする。
炭治郎の言葉にしのぶは、優しい笑顔で応える。
義「動けるか？」
炭「あっ…」
義「動けなくても根性で動け」
『禰豆子を連れて逃げて』
炭「富岡さん、姉さん…すみません、ありがとうございます！」
し「これ、隊律違反なのでは？」
『ごめんなさい、しのぶちゃん』
義勇の隣に行き、炭治郎と禰豆子を後ろで庇う美貴子。
義勇は炭治郎に動けるかを聞く。
炭治郎は戸惑いの声を上げるが、義勇と美貴子の逃げろという言葉に重い体に叱責して走っていく。
その様子にしのぶは小さくため息をつく。
し「本気なんですね、富岡さん美貴子さん。まさか柱が鬼をかばうなんて…」
義「…」
『…ええ』
し「あなた達がその気だろうと私は、ここで時間稼ぎに付き合う気はありませんので…では、御機嫌よう」
しのぶはそう言ってその場を離れる。
それに義勇と美貴子は慌てて後を追う。
義「はっ…」
し「それで私に追いつく気ですか？」
『…』
し「私を止めようとすることは結構ですけど、もう一人いることもお忘れなく」
そのしのぶの言葉で彼女の継子であるカナヲもこの場に来ていることを思い出す。
カナヲは命令に忠実だ。
禰豆子の身が危ない。
だが、ここを離れて彼らの元に行くのもできない。
美貴子の顔が強ばる。
『…！カナヲちゃん！！』
義「ふっ！」
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十六夜(プロフ) - 稲荷神さん» いえ、こちらもきちんと書くべきでした。 (2019年10月3日 19時) (
レス) id: 42ff3370a9 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷神(プロフ) - そういうことでしたか。知らずにコメントしてすみません。以後気を付けます。 (2019年10月3日 18時) (レス) id: 1d66bb4671 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜(プロフ) - 稲荷神さん» なので作品中に古い文献で修得したという事にしてあります。おかしいかもしれませんが大目に見ていただけるとありがたいです (2019年10月3日 18時) (レス) id: 42ff3370a9 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜(プロフ) - 稲荷神さん» コメントありがとうございます。黒死牟様が使用していますね。 (2019年10月3日 18時) (レス) id: 42ff3370a9 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷神(プロフ) - あの、月の呼吸は既にジャンプなどで出ていますよ。 (2019年10月3日 18時) (レス) id: 1d66bb4671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十六夜 | 作成日時：2019年10月3日 8時
