５ 《人間失格》 ページ5
貴方ｓｉｄｅ
街外れの、静かな倉庫の中。
中島はそわそわとしながら��来る筈もない虎��を待ち続けている。
太宰が変な事を言うからだ、本当の事を本人に言ってやればいいものを...。
太「直接の方が納得するだろう？」
「私は眠いんだ、早く済ませて帰らせろ...。」
太「...そろそろだよ。」
パタン、と愛読している本を閉じれば、それと同時に私達３人を大きな月が照らし出す。
...時間切れだ。
敦「ど、どうして虎が来るって分かってるんですか！？それに、そうならどうして落ち着いて...！！」
中島の叫ぶ声が聞こえる。
私は、どうでもいいとも思いながら太宰達のやりとりを見ていたが、月の光に充てられて虎へと変わった中島の姿には心惹かれた。
「か、可愛い...！！」
その瞬間だけ眠気は一気に吹き飛び、ｸﾞﾙﾙ...と唸っている��虎��に近付く。
理性を失っているそれは、誰それ構わず襲いかかってくる。
太「異能力 《人間失格》」
「あぁー！？馬鹿、太宰のアホ！！」
虎と自分の距離がゼロへとなる前、太宰に思いっ切り身体を引っ張られ、奴は異能力を発動させた。
《人間失格》は、全ての異能力を無効化する。
触れられた虎こと、��中島敦��は元の姿へと戻ってしまった。
太「月の光を浴びると、虎に変わってしまう少年...か。A、彼の事はいつから知ってたの？」
「うぅ、...二週間前、その噂が街に広がり出した時。別に、探偵社に恩を売るつもりもないから��情報��は渡さなかった。...悪い？」
太「悪くは無いよ。でも、二週間も前からAはずっとこの虎を、中島敦を気にしていたとなれば頂けないなぁ。」
コイツの素手の力が例え��彼等��と比べて劣っているとしても、男と女の差はある。
振り払えない顎を掴まれた手を、抵抗して怪我をする程私は太宰の事を知らない訳じゃない。
敦「い、ってて...。あれ、ここは...。」
太「...ちょっとー。タイミングってものがあるでしょ！？何で今起きるのさ！！」
国「太宰...！！何なんだ、この手紙は！！」
太「えぇー...。国木田くんまで私達の邪魔する気！？」
中島が目を覚まし、国木田は探偵社の仲間を連れて、ここへとやって来る。
��武装探偵者��
...そう呼ばれている、彼らを連れて。
＊＊＊＊＊＊＊
原作とは大部違います。(ご了承くださいませ)
評価やコメントありがとです！！
引き続き募集してます|´-`)ﾁﾗｯ
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チキンカツ - 続きがメッチャ気になります。がんばってください(⌒∇⌒)ノ (2017年2月25日 0時) (
レス) id: 76af138a5e (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - 恵美さん» お返事遅れてごめんなさい！！ありがとうございます*(^o^)/*ゆっくりかもですが、これからも宜しくお願いします♪ (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - りゅうなさん» ありがとうございます！！ちまちまと遅い更新ですが、できるだけ頑張って行こうと思います( 'ω')b (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - 物部さん» 最初はすぐ消すかも、なんて思っていた作品が多くの人の目に留まり嬉しく思います！！これからも宜しくお願いします*(^o^)/* (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - みんさん» お返事遅れてごめんなさい！！好きと言ってもらえて嬉しいですヽ(^0^)ﾉこれからも宜しくお願いします♪ (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花梨
| 作成日時：2016年12月7日 20時
