３１ 過去 ページ34
貴方side
だが、そんな私でも太宰治という人間の異常さには一緒に居れば嫌でも気付いていく
太「''私の傍から一時も離れるな''と。…何度云えばAは分かってくれるの？」
『…一寸、中原に用があ』
太「今その蛞蝓の名前を出すな。虫の居所が悪いんだ…。次言葉を間違える様なら此れで君の足を撃つ。」
ﾋｸﾘ､と私の喉が鳴る
縛られるというトラウマが消える事は無い
動けなくなった私を見た太宰は楽しそうにその距離を詰めて来る
太「嗚呼、でも安心してくれ給え。Aが例え歩けなくても私がずーっと、面倒を見てあげるからね。」
その瞳を蕩けさせ、愛おしそうに太宰は私の頬へと触れた
…純粋だった頃の自分が愚かで仕方ない
怖い、気持ち悪い
今はそんな感情ばかりが募っていく
『(…逃げないと)』
その気持ちが表に出た瞬間が、私の最後の自由だった
『っ！？あ゛あ゛あ゛ぁっ！！』
太「泣いた顔も可愛いけれど、躾は大切だからね。お前の気持ちに私が気付いていないとでも？…もう二度と私から離れるなんて事がないように、トラウマを蘇られせてあげる。」
何の躊躇いも無く撃たれた銃弾が私の足を貫く
激痛が走る足で逃げるなんて事が出来る筈もなく、床に崩れ落ちた私に太宰は跨りニコリと笑った
太「ふふ、私の得意分野はAも知っているだろう？…大丈夫、君を愛してる事に嘘偽りは無いからね。」
そこからの記憶は曖昧だ
…ただ、愉しそうに笑う太宰の声と、''首領''の姿以外は鮮明に覚えている
何故あの場に首領が居たかのか…
考える余裕が出来た頃にはもう、私は太宰の腕の中にいた
そしてその理由はすぐに張本人から聞かされることになる
森「成長したAに特別な感情は無いのだけれど、どうしても忘れられなくてね。…もし、何時か私を裏切るのであれば私から
動画に映された自分は暗い部屋で手足の自由を奪われ、痛みに悲鳴を上げながら太宰に助けを乞うていた
呼吸が浅くなっていき震えが止まらなくなっていく
『…ぁ、』
森「君は
太「相変わらず趣味の悪い…。私が見逃していることに感謝して下さい。Aは私のものです。生かすも殺すも私の''自由''だ。」
太宰も首領も私を逃がしてはくれない
…自由なんてものは存在しないんだ
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チキンカツ - 続きがメッチャ気になります。がんばってください(⌒∇⌒)ノ (2017年2月25日 0時) (
レス) id: 76af138a5e (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - 恵美さん» お返事遅れてごめんなさい！！ありがとうございます*(^o^)/*ゆっくりかもですが、これからも宜しくお願いします♪ (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - りゅうなさん» ありがとうございます！！ちまちまと遅い更新ですが、できるだけ頑張って行こうと思います( 'ω')b (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - 物部さん» 最初はすぐ消すかも、なんて思っていた作品が多くの人の目に留まり嬉しく思います！！これからも宜しくお願いします*(^o^)/* (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - みんさん» お返事遅れてごめんなさい！！好きと言ってもらえて嬉しいですヽ(^0^)ﾉこれからも宜しくお願いします♪ (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花梨
| 作成日時：2016年12月7日 20時
