28 愚者 ページ31
貴方sibe
太宰が私を愛していること等、普段の態度から...いや、初めて会った時から分かっており、それは私に対して愚問である。
太「ねぇ、Aってケーキ好きだよね?先刻、以前依頼を受けた女性から私にと貰ったんだけど...。」
「絶対要らない。どーせまた、アンタの顔に釣られた馬鹿な女どもが取り入るために用意した物なんでしょー?」
太「手作りみたいだねぇ。この中に、髪の毛や血なんかが入ってたりして...。まっ、そんなことは私からすればどうでも良い事なのだがね。」
近くにあったゴミ箱に何の躊躇いも無くそれを捨て、何事もなかったこのように帰りに何処かでケーキを買って帰ろうかと笑う太宰。
私以外に”この甘い笑み”を浮かべる此奴を見たことが無い
...ほら、矢張り愚問だ。
「本当に私の事好きだよねー。私はお前なんか死ねばいいと思ってるのに。」
太「ん?でも今日敦くんに私の事どうかと聞かれた時、返答が曖昧だったよね?ふふ、それって期待していいってことなのかな。」
蹴りでも一発食らわせたい所だが、負んぶされている身体な上に、痛みの残る
太宰にも聞こえる程盛大な舌打ちをする。
「...居心地が悪い。お前のストーカーか?」
太「違うよ。何方かと言えば、君のストーカーだね。」
陰に隠れてコソコソと私達の後ろを付いて回る人間が誰かと思えば、一瞬だけ黒い影が動いたのが見えた。
其れに気付いた瞬間、私はニヤリと笑う。
「ねぇ、どっちが死ぬ?」
太「厭だなぁ。生きるも死ぬも、私達は一緒だろう?嗚呼でも、今のAを抱えて逃げるのは無理そうだ。...一般人に危害が及ぶのはあれだし、一寸ばかり走るけど、下手な真似はしないでくれ給えよ。」
「”私は”丁重に扱われると思うけどなー。...まぁ、暫くは痛い思いはしたくないから大人しく太宰の云う事聞いてあげる。」
落ちないようにしっかりと太宰に捕まり、それと同時に人を避けるように道を選び、そして誰もいなくなった時、その足は止まった。
此処に居るのは、”私達だけ”では無い。
「会うのは4年振りだねー...芥川?」
芥「やっと見つけましたよ、Aさん。...今度は、僕が貴方の望むような結末へと導いて見せます。」
*******
大変遅くなってしまって申し訳ありません!!
今日ネタの神様が降臨しました( ´∀` )
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チキンカツ - 続きがメッチャ気になります。がんばってください(⌒∇⌒)ノ (2017年2月25日 0時) (レス) id: 76af138a5e (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - 恵美さん» お返事遅れてごめんなさい!!ありがとうございます*(^o^)/*ゆっくりかもですが、これからも宜しくお願いします♪ (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - りゅうなさん» ありがとうございます!!ちまちまと遅い更新ですが、できるだけ頑張って行こうと思います( 'ω')b (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - 物部さん» 最初はすぐ消すかも、なんて思っていた作品が多くの人の目に留まり嬉しく思います!!これからも宜しくお願いします*(^o^)/* (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - みんさん» お返事遅れてごめんなさい!!好きと言ってもらえて嬉しいですヽ(^0^)ノこれからも宜しくお願いします♪ (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花梨 | 作成日時:2016年12月7日 20時