１４ 女の付き合い ページ14
貴方ｓｉｄｅ
与「A...可愛いじゃないか！！やっぱり妾の目は間違ってなかったみたいだねぇ。」
貴「そう、かな...？」
首まであるニットに、ショートパンツ。
普段は歩きにくいし、不便だと履いたことも無かったヒールも履かされる。
白と黒を基調とする、兎に角動きやすやだけを求めた普段の服装とは180度違うその姿に、何だかむず痒くなる。
与「今度はこっちのズボンを着てみておくれ。Aのスタイルの良さなら、更に魅力を引き立てるよ！」
貴「はぁ。」
生まれてこの方、自分の身につけるもの全てにおいて興味を持ったことのない私は、与謝野先生に言われるままに動くしかない。
あれがいい、とかこれがいい、とかないし。
貴「与謝野先生、着てみたよ。」
与「...あぁ、ここまで何でも似合うと選ぶこっちも楽しくなるよ。」
貴「それは、��本来の目的��をも忘れそうな程ですか？」
ﾋﾟﾀﾘ､と与謝野先生の足は止まる。
何でもお見通しだね、と先生は軽く笑った。
「先生は私と話がしたかったけど、私と話すにはまず太宰が必ず傍にいる。そこで、２人きりになる為に太宰に大方、Aの違う姿を見たくないか、と言って買い物に誘い、着替え終わるまでのお楽しみという言葉の裏に、２人きりになれるチャンスを作ろうとしたんじゃないんですか？」
与「...流石、やっぱりそこに関しては太宰に負けず秀てるねぇ。」
「普段、与謝野先生が私を誘う事も無いので。...でも、よく太宰を私から離すことが出来ましたね。」
与「そこはほら、妾の特権さ。これを見せたら大人しく太宰も身を引いてくれたよ。」
鞄の中に入ってる、とても医者が持つものではない道具に、私も顔が引き攣る。
周りもぎょっとする中、普通にそれをしまい与謝野先生は前を歩く。
与「...この前の話さ。アンタの��昔話��が、少し気になってね。」
「探偵社的に与謝野先生を失うのはきついと思うので、其の内容は秘密にしておきましょう。」
与「...そうか。でも、いつか話しておくれよ。妾は医者として、同じ社員としてアンタを死なせたくはないからね。」
頭を撫でる手は何処までも優しいものだった。
母親のような、そんな。
「その日が来ない約束なら、して上げてもいいですよ？」
与「...捻くれ者は嫌われるよ。」
互いにｸｽﾘ、と笑い、何となく、その時に与謝野先生の先生の手を握って太宰達の待つ場所へと向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 256人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チキンカツ - 続きがメッチャ気になります。がんばってください(⌒∇⌒)ノ (2017年2月25日 0時) (
レス) id: 76af138a5e (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - 恵美さん» お返事遅れてごめんなさい！！ありがとうございます*(^o^)/*ゆっくりかもですが、これからも宜しくお願いします♪ (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - りゅうなさん» ありがとうございます！！ちまちまと遅い更新ですが、できるだけ頑張って行こうと思います( 'ω')b (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - 物部さん» 最初はすぐ消すかも、なんて思っていた作品が多くの人の目に留まり嬉しく思います！！これからも宜しくお願いします*(^o^)/* (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - みんさん» お返事遅れてごめんなさい！！好きと言ってもらえて嬉しいですヽ(^0^)ﾉこれからも宜しくお願いします♪ (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花梨
| 作成日時：2016年12月7日 20時
