１ ��兄妹��、なんて甘い関係じゃない ページ1
「ねー太宰、今日の自 殺方法はー？」
街中で、響くそんな声。
少女の言葉は、まるで明日の天気を聞くみたいだ。
「太宰って...。Aだって太宰じゃないか。」
「んー？太宰、って呼んだ方が私は好きなの。第一、私の本当の名字太宰じゃないし。」
「そうだけどさぁ...。それでも一応、��兄妹��なんだから。」
「兄妹ねぇ...。どちらかと言えば、私にとって太宰は私を見えない鎖で繋いで、自分の元から絶対に逃がさないようにしてる悪者にしか思わないんだけど？」
ほら、これ、私が貴方から一秒でも離れた証拠。
すれ違い行く人が、少女の腕を見てぎょっとする。
赤色に染み込んだ包帯はまだ新しいもので、でもそれはそろそろ変えなければならないだろう。
「流石にこれは痛かったよ。私も死ぬなら苦痛のない死に方をしたいのだけれど。」
けろっとした声で言う少女もまた、信じられないとでもいうように周りはそこから少し離れていく。
「あれはAが悪いんだろう？私は散々、1人で出歩くなと言ってるじゃないか。」
「はぁ、昔から太宰はそう。自由というものを手に入れてみたいものだねぇー...。」
そう呟いた瞬間、少女の頬に１本の線が入り、暫く時間が経てばそこからは赤い液体が流れ出す。
じとりと少女は傍にいた男を見るが、何も悪くないとでも言うように満面の笑みを浮かべていた。
「おや、何か言いたそうだね。」
「...別に。」
少女は何処か、諦めたようだった。
満面の笑みを浮かべた男は、少女を抱き締める。
「そうかい？なら、この話は終わりにしようか。...さて、Aは最初、自 殺法について聞いたね。うん、今日は入水にしよう！！丁度いい川を見つけたのだよ。」
「今度は成功させてよねー。太宰と一緒にいても、ちっともあの世に行けない。早く天国に行きたーい...。」
「私達は天国に行けないだろう？」
「ふふっ...無理だね。行って、地獄。でも、ここにいても地獄なら、私はどちらでもいい。だから太宰にこうやって付き合ってるんだし。」
「私は、美女と心中できるのならそれが本望だよ。」
逝こう、と言われる。
少女は男の手を取り、歩き出す。
そんな２人がお人好しな少年に出会うまで、後＿＿＿＿。
＊＊＊＊＊＊＊
妄想ワールド...スタートです(๑•̀ㅂ•́)و✧
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チキンカツ - 続きがメッチャ気になります。がんばってください(⌒∇⌒)ノ (2017年2月25日 0時) (
レス) id: 76af138a5e (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - 恵美さん» お返事遅れてごめんなさい！！ありがとうございます*(^o^)/*ゆっくりかもですが、これからも宜しくお願いします♪ (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - りゅうなさん» ありがとうございます！！ちまちまと遅い更新ですが、できるだけ頑張って行こうと思います( 'ω')b (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - 物部さん» 最初はすぐ消すかも、なんて思っていた作品が多くの人の目に留まり嬉しく思います！！これからも宜しくお願いします*(^o^)/* (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - みんさん» お返事遅れてごめんなさい！！好きと言ってもらえて嬉しいですヽ(^0^)ﾉこれからも宜しくお願いします♪ (2016年12月25日 12時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花梨
| 作成日時：2016年12月7日 20時
