居候が増えたんだが 10 ページ10
真昼side
ク「...おい、まだなのか。」
ベ「ちょ、痛い痛い!!そんなに強く引っ張らないでよ!!」
左右に映る景色は、ずっと変わらない。
まるで終わりのないような道を俺達はただひたすら歩かされる。
真「クロ、Aは大丈夫だって!!そんな怖い顔すんなよ。」
ク「...ちっ。」
普段なら面倒くさいばっか言ってるクロが、こんなにも気が立っている。
余程Aの事を心配しているんだろう。
ベ「僕がいなかったらつばキュンの場所にもたどり着けない馬鹿どもな癖に!!ほんっっっと、馬鹿...ぎゃ!!」
真「クロ!!ベルギアも、何でそんなに挑発的なこと言うんだよ!!馬鹿なの!?」
ボロボロになっている、人形になったベルギアをクロから奪い取る。
やられてもきゃきゃ、と笑う奴は不気味でぞくりと肩が震えた。
その時、急に歩く足を止めたクロに何かあったのかと思えば、クロはじとりと俺の方を見て有り得ない事を言う。
ク「...真昼、疲れた。やっぱり俺に本気とか、やりきれねー...。」
真「...はぁ!?ちょ、待てよクロ!!」
さっきまで殺気をも出し、Aの事を心配していたクロが疲れたとかいう理由で猫の姿に戻り、俺の頭の上にポスリと乗る。
ク「ふぅ...。やっぱり俺にはこれが一番だ...。」
真「1番だ...じゃねーだろ!?おいクロ、Aを助けるんじゃないのか!?」
ク「Aは俺が何が何でも守ってみせる。...でも、それとこれは話が別だろ?温存だよ、だって、俺面倒くさがり設定だし。」
真「巫山戯るなっっっ!!!」
べしっとクロを地面に投げ捨てる。
後ろで真昼、と呼ぶ声が聞こえてくるが無視だ。
真「はぁ...。シンプルに考えて、やっぱりAを助けるのは俺しかいないだろ!!」
リストバンドに隠された印が、武器へと変わる。
それを握りしめ、暫く進んだ先に大きな建物が見えてきた。
...ここに、椿とAはいる。
ベ「ねー早く行こーよー!!僕、早くつばキュンに会いたいんだけど?」
真「...。」
ムカついたのでべしっと一発殴る。
ぎゃーぎゃー騒いでいるベルギアに、後ろのいたクロはやっと俺達に追いついた。
ク「...こんなに可愛い猫を置いていく飼い主が何処にいるんだよ...。」
真「はいはい、ほらクロ行くぞ。」
キッと目つきを変え、俺は椿達のいるであろうその建物の中に足を踏み入れた。
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NANA - 面白い!期待! (2016年10月7日 22時) (レス) id: 34c39fb156 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - リヒたん達出てくるの楽しみに待ってます(。 ・`ω・´) キラン☆(笑) (2016年10月4日 8時) (レス) id: 97a9255fca (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - イルカさん» 同士が沢山いて嬉しいです!!リヒたん達まだ出してないので、そろそろ出したいなぁって思いながら取り敢えずは椿(笑) (2016年10月4日 7時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
nahiisu@TAKUYA∞厨(プロフ) - さやかさん» ありがとうございます!!少しずつですが、頑張って更新させてもらいます(≧ω≦)b (2016年10月4日 7時) (レス) id: ce1eb46aa3 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - 私も怠惰と強欲組好きですよぉぉぉ(テンション高くてスイマセン)更新すごく楽しみにしてます!更新頑張ってください!あ、でも無理はしないでください! (2016年10月4日 1時) (レス) id: 97a9255fca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花梨 | 作成日時:2016年9月26日 19時