36.絶望の先にあったもの ページ9
貴「…」
何も耳に入らない、いや違う
入れたくないの
子供たちの悲鳴も、血に濡れたこの世界の事情も、全部
ク「ねぇ…貴女は生きたい？こんな世界を、変えたい？」
膝をついている私の目の前にしゃがむ吸血鬼
貴「変えたい、でも…」
ク「でも…？」
貴「私には力がない」
人を守る力も
人を変える力も
私には、ない
ク「貴女にはあるわ、その刀と、その身体能力が」
貴「刀…と、身体能力？」
刀はお父さんから何度か聞いててわかるでも、身体能力って？
ク「その話は今度。さ、しましょう？」
そう言って私に手をさしのべ、立たせてくれた
貴「待って！！」
ク「？」
不思議そうに首をかしげる吸血鬼
貴「なっ名前！名前は？」
ク「私はクルル…第三位始祖、クルル・ツェペシよ」
貴「クルル……」
するとクルルはこちらに近づいてきた
ギュ
私の手をクルルが握る
ク「A、私があなたの家族になってあげる」
クルルは微笑んだ
それと同時に、
涙を流した
ク「悲しいとき、辛いとき、苦しいとき…私がアリスの代わりにずっといるわっ」
貴「…！！」
私には、何でクルルが泣いているかは分からない
でも
貴「うんっ…ありがとう、クルル」
とっても、嬉しかった
ク「あのねA、世界は＿＿＿＿「滅亡しちゃうんでしょ？」
貴「なんとなく、わかるよ」
苦笑いで返す
クルルは少し驚いた顔をしたあと
私に言った
ク「一緒に来なさい、A…！」
私は深く、頷いた
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泪菜 - クルルが可愛いですっ！ストーリーも良くできてて、続きが楽しみです！これからも頑張って下さい。 (2015年7月8日 18時) (
レス) id: 07fe97d28b (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - えへへ(*´ω｀*) おやくにたてて良かったです(*´∀`)♪ (2015年5月20日 22時) (レス) id: 89c94b9293 (このIDを非表示/違反報告)
彩音 - 奏さん» おぉ！ありがとうございます、思い付きませんでした…(-_-;;)使わせて頂きます(*^-^*)ゝ (2015年5月20日 21時) (レス) id: 332c3c8552 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - クルルとの日常なんてどうでしょうか？ (2015年5月17日 22時) (レス) id: 89c94b9293 (このIDを非表示/違反報告)
彩音 - れいさん» ありがとうございます！続きも少しずつ考えるつもりです、宜しければリクエストもどーぞ♪ (2015年5月14日 22時) (レス) id: 332c3c8552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩音 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/akane0916
作成日時：2015年1月30日 21時
