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学長「また、様々な苦難を乗り越え、常に目標を掲げ、初志貫徹の日々を…」
依然として学長の長話は続く。
伊沢「そう？んじゃあ、よかった…」
『うん…』
………。
おい！水上！どうしたらいいんだよ、この沈黙。
もう真面目に学長の話聞いてる人みたいになってきた。
そんな風にあたふたと焦っていると、
『伊沢くんは、どこの高校だったの…？』
さすが天使。
ゆっくりではあったが、緊張しながらも話を切り出してくれた。
そっか、どこの高校かを訊けば良かったんだ。
伊沢「開成だよ、光ちゃんは？」
『えっ、開成高校なんだ、すごいね。
えと、私は筑波』
伊沢「いや、全然！
あぁ、そうなんだ、筑波もすごいじゃん」
『いや、そんなことないよ…』
伊沢「いや、……」
…………。
はい、沈黙。
はぁ…ダメだな、俺。
これじゃあただ否定し合っているだけの会話。
何も楽しくない。
つまらない男とでも思われてしまったかな。
.
俺はすっかり自虐的になってしまい、その後は無言を貫いてしまった。
気まずい雰囲気。
と、ここで
学長「では、諸君、我が校の名誉を掲げ、頑張ってくれたまえ」
((パチパチパチ…))
最悪のタイミングで学長の話が終わってしまった。
さっきまではあれだけ早く終わって欲しかった学長の長話も、今では違う。
水上「ん？あぁ、終わった？」
鶴崎「みたいだね、あー、よく寝た」
気持ちよさそうに呑気に伸びる二人。
俺は全然そんな気分じゃない。
水上「さっさと教室行こ、どんなもんか早く見てみたいし」
鶴崎「おっけー」
鶴崎、全然オッケーじゃない。
そしてまた、隣の華になんとお告げたら良いか…
.
ぎゅ、
突然、左腕に違和感。
伊沢「えっ、？」
びっくりして、少しマヌケな顔を見せてしまった。
『あのっ、凄く楽しかった…
また、ね？///』
ぎゅっと俺の左腕を掴んで、天使のほほ笑みでそう言ってくれた彼女。
「またね」の言葉に、ほんの少し、ほんの少しだけ期待。
そしてまた、さっきと同じ胸の高まり。
ドクン、ドクン…苦しい。
しかし、言った後すぐにパタパタとどこかへ行ってしまう彼女。
伊沢「あっ、俺もっ……」
“俺も凄く楽しかった”
伝えられぬまま、彼女は遠く人の山の中へと消えていった。
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秋 - やばい...見ているだけで恥ずかしくなって途中までしか読めねぇ.../// (2019年7月14日 23時) (
レス) id: 59af18dca1 (このIDを非表示/違反報告)
しょーやま。(プロフ) - ぷよーこさん» コメントありがとうございます!!今回水上くんが少し濃いキャラだったので、鶴崎くんをそれに負けないように頑張って書いたので、そう言っていただけて本当に嬉しいです！(°▽°)♪最後までありがとうございました！ (2018年6月24日 1時) (レス) id: 3123dec0a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ - 鶴崎くんが最初から可愛い(≧▽≦)もちろん伊沢さんと水上くんも好きですが、鶴崎くん推しなので、鶴崎くんを可愛く書いてくれて嬉しいです(*^^*) (2018年6月19日 19時) (レス) id: a949fdbfd3 (このIDを非表示/違反報告)
しょーやま。(プロフ) - カルミア・ラティフォリアさん» あ…間違えました(笑)次回の更新の時に編集いたします、ご指摘とお褒めの言葉をありがとうございます!!頑張ります！ (2018年2月18日 20時) (レス) id: 3123dec0a8 (このIDを非表示/違反報告)
カルミア・ラティフォリア(プロフ) - え、伊沢さん留年とかしたん！？５話目で19歳ってなってんけど、伊沢さん誕生日05/16だからまだ18じゃないの？面白いからガンバレ！ (2018年2月18日 10時) (レス) id: 0dbf5b66f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょーやま。 | 作成日時：2017年12月30日 15時
