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伊沢「夢…じゃない、」
どうしよう、そんな気持ちで胸がいっぱいになった。
だって、だって、俺、…
鶴崎「もしかして、夢だと思ってとんでもないこと言っちゃった？」
鶴崎の言う通りで、言葉が出なかった。
俺は確かにあの時、あんなこと…
水上「図星かよ」
伊沢「…どうしよう…」
ようやく出た言葉は春風に吹かれて消えた。
少し強まってきた風による目の乾きと
この焦燥感に包まれた、乾ききった喉。
体中が「不安」で埋め尽くされた。
水上「とりあえず、あの子には感謝しなよ。
俺らのところにわざわざ報告しに来てくれたんだから｣
伊沢「うん…」
.
俺らはもう3限の教室の前まで来ていた。
そして何事も無かったかのように教室ドアを開けた。
と、同時に
伊沢「あ…」
偶然か、
それとも必然という名の運命なのか。
『伊沢くん…』
あの子がちょうど、ドアを開けてすぐのところに座っていた。
神様は意地悪だ。
…いや、どうだろう？
伊沢「あの、＿＿＿＿」
キーンコーンカーンコーン…♪
最悪のタイミング、
「ありがとう」を言いかけたまま
仕方なく急いで席につくことを優先した。
しかし、ここはやはり恋愛マスターの水上。
水上「ここ空いてる？」
『え？あ、うん…』
水上が指を指したのは光ちゃんの隣の席。
水上「じゃあ俺らは後ろの方に座るから」
伊沢「えっあ、ちょ…」
それだけを残した水上は、鶴崎と一緒にニタニタしながら足早に去ってしまった。
やばい、やばいって。
流石にやばいって…！
伊沢「…」
『…』
伊沢「あの、」
『…ん？』
お互いに顔は黒板の方に向けたまま。
今までそんなに気にならなかった、席と席の近さに心臓が高鳴りながら
ゆっくりと、声を振り絞る。
伊沢「ありがとう」
顔を見ていないから、今光ちゃんがどんな表情をしているのかはわからなかった。
ただ、
『ううん、
元気になったみたいで良かった』
そんな優しすぎる和やかな声に
心が癒されずにはいられなかった。
伊沢「俺…
いや、何でもない」
思わず口から零れそうになった想いに心のブレーキをかける。
危ない、危ない。
.
また簡単に言ってしまうところだった。
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秋 - やばい...見ているだけで恥ずかしくなって途中までしか読めねぇ.../// (2019年7月14日 23時) (
レス) id: 59af18dca1 (このIDを非表示/違反報告)
しょーやま。(プロフ) - ぷよーこさん» コメントありがとうございます!!今回水上くんが少し濃いキャラだったので、鶴崎くんをそれに負けないように頑張って書いたので、そう言っていただけて本当に嬉しいです！(°▽°)♪最後までありがとうございました！ (2018年6月24日 1時) (レス) id: 3123dec0a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ - 鶴崎くんが最初から可愛い(≧▽≦)もちろん伊沢さんと水上くんも好きですが、鶴崎くん推しなので、鶴崎くんを可愛く書いてくれて嬉しいです(*^^*) (2018年6月19日 19時) (レス) id: a949fdbfd3 (このIDを非表示/違反報告)
しょーやま。(プロフ) - カルミア・ラティフォリアさん» あ…間違えました(笑)次回の更新の時に編集いたします、ご指摘とお褒めの言葉をありがとうございます!!頑張ります！ (2018年2月18日 20時) (レス) id: 3123dec0a8 (このIDを非表示/違反報告)
カルミア・ラティフォリア(プロフ) - え、伊沢さん留年とかしたん！？５話目で19歳ってなってんけど、伊沢さん誕生日05/16だからまだ18じゃないの？面白いからガンバレ！ (2018年2月18日 10時) (レス) id: 0dbf5b66f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょーやま。 | 作成日時：2017年12月30日 15時
