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伊沢side
Aちゃんに振られてから、1年以上が経過した。
あの日以来、彼女のことを見ていない。
今思えば、俺は馬鹿だったと思う。
Aちゃんは華の高校生活を終えたばかりだったし、そもそも未成年だったし、そりゃあもっと若くてキラッキラなハンサムボーイと恋愛したいに決まってる。
そしてもっと馬鹿なのは、俺がまだ全然立ち直れていないということだ。
綺麗で純粋な彼女の笑顔を、見ることさえ出来ないのかな。
『........Aちゃん.........、』
「まだ言ってるんすか伊沢さん、」
『川上、！いや。今頃何してんのかなぁと、、』
「はぁ、そんなに好きならインターホン押せばいいのに....」
『それができねーんだよ、、またAちゃんに幻滅されるんじゃねえかなって』
「、あー、こんな事部外者の俺が言って首突っ込むべきじゃないかもしれないんですけど、思ったこと言ってもいいですか？」
『え、なに？』
「その、引っかかるんですよね、あのAちゃんが伊沢さんにあんな酷いこと言うかな、と」
『......え？......』
「Aちゃんに興味本意で付き合ったって言われたんですよね」
『う、うん』
「でも実際オフィスにいるときは伊沢さんの方チラチラ見たり、話しかけられたら顔赤くしたりしてたので。」
「興味本意でっていうのは嘘なんじゃないですか？何にせよ俺たちもみんなAちゃんは伊沢さんに恋してるんやなあって思ってたし」
『そ、そうなの？』
「まぁ、憶測にすぎないですけど。案外まだ可能性はあるかもしれないですよ」
まじか、まじかまじか......！
今日、押してみようかな、
『.......福良さん、俺今日もう上がっていいすか？』
「うん、いいよ」
『ありがとうございます！』
福良さんも俺の気持ちを悟ったのか快く了承してくれた。
パソコンをリュックに入れたら、大学院を卒業して少し軽くなったそれを背中に背負う。
もうAちゃんと大学にはいけないのかと思うとかなり辛いが、彼女の真意を聞けるのなら勇気を出してインターホンを押すべきだ。
一年前の俺とは違う。
靴を履いて玄関の扉を開ける。
いつかまた見たい、彼女の笑顔に期待して。
__________________________________________
※
Aさんがいなくなった一年間のお話はまた別のところに書ければ書きたいなと思っています。
ですが基本伊沢さんが元気ない話になっちゃうと思うのでまだ迷い中、、どうしよう、、
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てる - 微糖さん» 更新が遅れてしまって申し訳ないです、、頑張ります！！ありがとうございます！ (2019年4月14日 14時) (
レス) id: d6f680dd65 (このIDを非表示/違反報告)
微糖 - 更新楽しみにしています！！ (2019年4月9日 21時) (レス) id: 36b23cada9 (このIDを非表示/違反報告)
てる - KAZUKIさん» こんにちは！長編は初心者なので戸惑う部分は多々ありますが、読みに来てくださる方の応援にとっても励まされております...！コメント有難うございます！！！ (2019年2月10日 19時) (レス) id: d6f680dd65 (このIDを非表示/違反報告)
KAZUKI(プロフ) - こんにちは！文章も内容もめっちゃ好きです！応援してます！ (2019年2月10日 12時) (レス) id: ccd6d3c3c5 (このIDを非表示/違反報告)
嵐一陽 - 未熟なんて、、すごく読みやすいです！！更新楽しみにしています！！ (2019年2月7日 21時) (レス) id: c9b25fff1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てる | 作成日時：2019年1月29日 22時
