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Aside
鏡の前でリップを塗り終えたところで、インターホンが鳴った。
「あれ、誰やろまだ朝やのに」
不審に思いながらも顔を確認せずに「はーい」と呑気にドアを開けてしまうバカな関西人。
自覚はしてるよ？
ガチャ、とドアノブを押す。
..............押したのが、間違いだった。
「よおA、いやぁ間違えてお隣さん訪ねてもうたわ。入ってええよな？」
「........え....？.....」
「久しぶりやな、」
今、目の前で、ズカズカと玄関に入ってきて不敵な笑みを浮かべているこの男は、私の......
「ずっと会いたかっ「出てって。」
_________元彼。
「なんや、彼氏でもできたか」
彼氏、その言葉を聞いたとき、無意識のうちに伊沢さんの笑顔が浮かんで、あからさまに動揺してしまう。
「あ、伊沢なんとかってやつやろ」
「........っ、彼は、違ぅ、、やめっ」
ゴツゴツとした生ぬるい手で、頬を撫でられる。
抵抗しようとしても、震えてうまく動けない。
「わっかりやすいなぁ。昨日の夜、」
「.........！？」
「アイツ、お前にキスしとったやろ。」
その男は親指で隣の部屋の方を指差す。
「お前俺と付き合ってるんちゃうん？」
「私は、ずっと前からあなたと別れたいと言っていたはずです。」
「俺は了承してないけどなぁ。浮気は良くないなぁ」
「アイツのこと好きなん」
「い、伊沢さんは関係ないって言ってるでしょ！」
大きな手で口を塞がれ、手を握られる。
怖くて、怖くて、涙と声が自然と流れ出る。
助けて。
「なあ、俺がアイツに手ぇ出したら、どうする？」
「や、、めて、っ別れるから！お願いだから、彼には手を出さないでっ、ください、、」
「イイコ」
優しく抱きしめられる。伊沢さんとは違う。冷たくて、ゴツゴツしてて。
あぁ、煙草臭い。
神様、どうして私はこんなに不幸なんですか？
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"さっき男の人が訪ねてきたんだけど"
"Aちゃんのこと探してるみたいだった"
"ちょっと？かなり？ヤンキーっぽかったけど"
"大丈夫？"
"知り合い？"
"Aちゃーん？"
伊沢さんからのLINE。
ブーブーとなり続けるスマホを、震える手で握りしめることしかできない。
「ごめんなさい、ごめんなさい、伊沢さん、ごめ、なさ、、っ、」
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てる - 微糖さん» 更新が遅れてしまって申し訳ないです、、頑張ります！！ありがとうございます！ (2019年4月14日 14時) (
レス) id: d6f680dd65 (このIDを非表示/違反報告)
微糖 - 更新楽しみにしています！！ (2019年4月9日 21時) (レス) id: 36b23cada9 (このIDを非表示/違反報告)
てる - KAZUKIさん» こんにちは！長編は初心者なので戸惑う部分は多々ありますが、読みに来てくださる方の応援にとっても励まされております...！コメント有難うございます！！！ (2019年2月10日 19時) (レス) id: d6f680dd65 (このIDを非表示/違反報告)
KAZUKI(プロフ) - こんにちは！文章も内容もめっちゃ好きです！応援してます！ (2019年2月10日 12時) (レス) id: ccd6d3c3c5 (このIDを非表示/違反報告)
嵐一陽 - 未熟なんて、、すごく読みやすいです！！更新楽しみにしています！！ (2019年2月7日 21時) (レス) id: c9b25fff1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てる | 作成日時：2019年1月29日 22時
