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研究室のドアを開け、中に入るやいなや着替えを済ませる
電気がついているので、まだ中に誰か居るんだろう
きっと早川あたりかな？
「....わっ、伊沢さん こ、こんばんは...」
ほら当たった
『うん、こんばんは。やっぱ早川だった』
「あ、はい... 」
パソコンを抱えながらうろちょろしている彼女の前髪はやはり長い
『、似てる.....』
「へっ、？」
椅子に座った早川が驚いたような声をあげて俺を見たが、やはり似ている
初めてAちゃんを見たときの印象とすごく似ている。
いや待て、顔もわりと似てるかもしれない、
ただ身長が、早川は高い方なのでそこは違うけど。
前髪が邪魔で目が見えないんだよなぁ。
『ねぇ早川、前髪切らないの？見にくいでしょ』
「面倒なので伸ばしてるんです」
『え、切ろうよ。今』
「い、今、ですか？」
あからさまにたじろぐ彼女の前髪が揺れるたびに気になっていく見えない目
「私、不器用なので、自分じゃ切らないんです」
『じゃあ俺が切るよ』
「はっ！？」
『嫌？』
「嫌、じゃないです、けど....」
こんなにアワアワしている早川は初めて見た
そんな仕草も彼女に似ている
鏡を立てて、その前に座る早川と、後ろに立つ俺
『どんな感じにしたいの？』
「どんな感じでも構いません」
「ははは」と俺が笑っても彼女の表情はピクリともしない
今思うとこの状況めっちゃ「変」だな。
あまり喋ったことのない女の子の前髪を俺が切るなんて。
『じゃあ、切りまーす』
「....」
ジョキジョキという音が研究室内に響く
髪を切る音結構好きなんだよな。
なんか落ち着く。
早川はどうだろう。
嫌がってないかな、
この子あんまり思ったこと言えなそうだし
そんなことを考えていると、前髪を切り終えた
Aちゃんのように少しぱっつん気味に仕上げたが、我ながらうまくできたと思う
「ありがとうございます。よく見えます」
『......』
「？」
今度は俺がだんまりになってしまった
不思議そうに鏡ごしに俺の表情を伺う彼女の顔を、今は直視することができない
何故なら、
長い睫毛に大きな瞳、サラサラな髪の毛もややピンクの唇も、白い頬も、
何もかも、全部、
Aちゃんにそっくりだ。
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てる - 微糖さん» 更新が遅れてしまって申し訳ないです、、頑張ります！！ありがとうございます！ (2019年4月14日 14時) (
レス) id: d6f680dd65 (このIDを非表示/違反報告)
微糖 - 更新楽しみにしています！！ (2019年4月9日 21時) (レス) id: 36b23cada9 (このIDを非表示/違反報告)
てる - KAZUKIさん» こんにちは！長編は初心者なので戸惑う部分は多々ありますが、読みに来てくださる方の応援にとっても励まされております...！コメント有難うございます！！！ (2019年2月10日 19時) (レス) id: d6f680dd65 (このIDを非表示/違反報告)
KAZUKI(プロフ) - こんにちは！文章も内容もめっちゃ好きです！応援してます！ (2019年2月10日 12時) (レス) id: ccd6d3c3c5 (このIDを非表示/違反報告)
嵐一陽 - 未熟なんて、、すごく読みやすいです！！更新楽しみにしています！！ (2019年2月7日 21時) (レス) id: c9b25fff1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てる | 作成日時：2019年1月29日 22時
