東大のねむり姫

第6問 ページ6

『すみませんが、自己紹介してもらってもいいですか？』

僕が言うと少しだけ驚いたような顔をした

「まぁ、そうだよね。知らない人だっているよね。僕は、伊沢拓司。東京大学経済学部卒業して、今は東京大学農学部大学院にいる。よろしくね、白雪さん」

そう言って握手を求められたので僕も軽く手を出して握手をした

「僕は、水上颯です。東京大学医学部にいます。よろしくお願いします」

頭を下げられたので僕も軽く下げる

「鶴崎修功です。東京大学理学部数学科にいます。よろしくお願いします」

こちらも頭を下げられたので僕もまた頭を下げる

「で、白雪さんにはどんな噂が流れてるの？」

伊沢さんが言った

「僕がしってる限りだと、夜の仕事をしていて、昼の講義中は寝ている。教授にハニトラを使って試験の答案もらってる…とか？」

回答は僕や光、ヒロミさん達ではなく鶴崎さんがしてくれた

「あー、なるほど。だからさっきナルコレプシーが出てたのか」

伊沢さんが納得したように言った

「白雪さん、ナルコレプシーの診断書ありますか？」

水上さんの問いに僕が通院してる病院から出された証明書を渡した

水上さんはそれを受け取り真剣な表情で読んでいた

「よく分かりました。」

そう言われ証明書を返してもらった

「僕は、光ちゃんの代わりに彼女が出るのは賛成です」

水上さんが言ってくれた
他のふたりは少しだけ驚いていた

「ナルコレプシーは珍しいものでは無いですが、理解されることが少ない睡眠障害、東大王を見て少しでもナルコレプシーを知って貰えたらいいかなって」

「まぁ、大将が言うなら僕らに拒否権はないですからね」

伊沢さんが笑顔で言った
鶴崎さんも「そうですね」と笑顔で返していた

光はホッとしたように微笑んでいた

「収録時間伸ばして、休憩を少しでも長く入れられるようにするか」

ヒロミさんと山里さんも会議を始めていた

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