東大のねむり姫

第38問 ページ38

「採点が終わりました」

福良さんの言葉に全員が返事をした

「ある程度埋めてますね」

「全部は埋まらなかった」

と3人は不満を漏らした

「100点以外意味なし！」

須貝さんが大きな声で言った

「まずは、こうちゃん…。70点」

福良さんの言葉に「お」と全員が反応する
僕は小さくﾊﾟﾁﾊﾟﾁと拍手をした

「伊沢さん、85点」

何故か福良さんは僕を飛ばして伊沢さんの点数を言った

「「おぉ！」」

須貝さんとこうちゃんさんに驚いたように声を上げた。僕はさっきと同じようにﾊﾟﾁﾊﾟﾁと拍手をした

2人が褒めると伊沢さんは「それでも悔しいよ。満点以外意味ないですからね」と言い切った

「須貝さん！65点です」

その言葉にこうちゃんさん、伊沢さんが笑った

僕は『そんなこともありますよ』と小さく言う

「Aさん。90点」

「すげぇ」

伊沢さんが僕の方を見てきた

「これはね、僕も予想してなかった。Aちゃんすごい」

福良さんに褒められた

『偶然です…ありがとうございます』

そう言って頭を下げた

「合格点は80点なので…検証結果は45秒で算数ドリルは終わりません。合格はできます」

「俺とAちゃんだけね」

ドヤっとする伊沢さんにみんなが「Aちゃんより下なのに」とツッコミを入れていた

「続いての検証は…45秒でルービックキューブ1面揃うのか！？」

「「「いぇーい！」」」

盛り上げる3人に僕は『え、出来るんですか？』と聞く

「20秒だからな！」

ドヤ顔で須貝さんが言った

そこから少し話に置いていかれたが立体のルービックキューブが出た瞬間3人の顔が少し曇った

「うわぁー、無理だ」

伊沢さんが言った

『あれ、1面ですよね？』

僕が聞くと「そう、1面だよ」と福良さんが優しく言った
その言葉を聞いた伊沢さんは「1面ステーション」とリズムで言った


「絶対揃えよう」

こうちゃんさんが気合を入れるように言った

『何色ですか？』

僕が聞くと「赤で。」と自信満々に答えてきた

「なんで？」

伊沢さんが茶化すように聞くと「あのー戦隊ヒーロー「あー、ダメだこりゃ」説明するこうちゃんさんに被せて伊沢さんが否定する

「ダメって何!?」

と笑いながら言って検証スタート

第39問→←第37問

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す