【月迷】さをしか【CS】 (ページ4)

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台詞ページ4

一人称:ワシ
二人称:おまん、おんしゃあ、お客さん
三人称:こいつ、こん妖怪(ひと)、Aの旦那/兄さん、Aの姉(あね)さん、〇〇の坊主

男性にしては高めの声で声質は柔らかい。
今昔の土佐弁のハイブリッドを話す。最近は他の地域方言も混じりつつある。

「……おん?客かえ。…あー、いらっしゃい。うちは羅宇屋です。羅宇屋。見ての通りキセルを取り扱う店ですよ。今日び月祥では空前の懐古ブウム。紙巻きやのうて煙管でヤニふかすのが粋なんですわ。…ふむ、こいつを知らんと見るに、お客さん、最近月祥に戻って来たクチですかい?…お!そりゃお誂え向き。流行に乗るならまさに今!ささ、こちら一本、特別価格でお譲りしますよう」

「ンー、名前ぇ?お客さん、店ン奉公人にいちいち名前聞くんです?けったいですなあ。……ええと?ワシは桑無と申しますけんど…。はて、こんなしがない商人の名なんぞ聞いてどうするがです」

「ワハハ!いやはやお恥ずかしいですわー。ワシもね、このみっともない角を隠したくて頭巾を被ろうとするんですが、そうすると今度は耳が邪魔で!…あなたのようなツルリとした頭がほんとに羨ましいのなんの…!」

「え?今ん妖怪(ひと)?構わんでいいですよ。茶飯事ですき、好きに言わせときゃ相手もその内勝手に帰りますわ。自分で言うのも何ですが自分、どうにもいたぶり甲斐があるみたいで」

「ほー神さんの遣い…それはそれは……ン゛!?え゛!!神さんの遣いやったがですか!!?……………ハハハまあまあまあ立ち話もなんですし、どうぞこちらへ座って下さい!肩でもお揉みします?茶ぁも出せんで申し訳ないですほんと〜」

「…敬語やなくてえい?あそう?じゃ遠慮なく。…神さんの遣いちゅうきもっと近寄りがたいもんかと思うちょったけんど……ほおん?ワシとそげに変わらんにゃあ。ワシというか人間?みたいな(だ)ね」

「…なんぞ言いたい事でもあるんかえ?ほがに(そんなに)おかしな事でも無いろう。羅宇屋やからこそ、紙巻の良さが分かるっちゅうもんよ。吸うのも楽やし、ヤニの保ちもえいしの」

「アァ？何じゃ煙は嫌いか。そんならそうと早く言わんか。ちょお待て、臭い消しの香り水が確かにこの辺に…」