45話‐2人きり‐ ページ48
晴「…なんだよ?前より甘えん坊になったね」
ヴ「…晴は日本に来ないと思ってた」
晴「…今更だね、自分で来てって言っただろ」
ヴ「…。事故に遭ったって」
晴「あぁ、知ってたんだ」
ヴ「…事故に遭った事はヤコフとユーリが教えてくれた」
…ユーリは言いそうだと思ってたけど
ヤコフまで…報道陣には黙っておくように言ってくれたのにヴィクトルには教えたんだ
ヴ「でもまさか入院までしてたなんて
もしかして電話でいつも決まった時間に切っていたのは病院にいたから?」
多分夕食の時間と重なった時の事かな
晴「心配かけたくなかったからね」
ヴ「そういうのは教えて欲しかった、ヤコフやユーリからじゃなくて晴の口から」
さっきよりも抱きしめられる力が強くなる
晴「ごめん、でも言ってたらすぐにロシア戻ろうとするだろ?」
ヴ「当たり前だろ!!」
晴「自分から勇利に会いに来たのに?」
ヴ「…ッ」
晴「…そういうの無責任だよ
君が人をよく振り回すのは今に始まったことじゃないけど
優先順位を間違えたらいけない」
いつもヴィクトルは俺優先に動くことが多かった
それはユーリやヤコフ、ミラ達に言われて数年前に気付いたことだけど
ヴ「でも」
晴「勇利に可能性を感じてGPF優勝させるって決めたんだろう?
それならこれからは勇利優先に考えないと、コーチとしては失格だよ?」
ヴ「…じゃあ」
晴「勇利のコーチを辞める?そんなの俺が許さないよ
俺はちゃんと止めた、それを振り切ってまでコーチになるって決めたんだから」
ヴ「コーチになるのは俺が決めた、辞めるつもりはない
…勇利のコーチを一緒にしよう、そしたら晴は俺の側にいてくれるだろ?」
…言ってることが無茶苦茶だよヴィクトル
晴「今回の我侭は聞いてあげられないな
俺まで勇利を選んだらユーリが寂しがる」
ヴ「晴は俺よりもユーリを選ぶのか」
晴「ヴィクトルだって俺よりも勇利を選んだ」
…このままだと話が終わらない
いっそのこと突き放そうか
今は大事な時期、一度お互いのために離れたほうがいい
…それがヴィクトルと勇利の為だ
晴「ヴィーチャ」
ヴ「…こういう時にその呼び方はずるいよ」
晴「聞いて」
ヴィクトルの腕を解いてヴィクトルの方を見る
晴「俺は今まで君に親友以上の感情を持ったことはない
それはこれからも変わらない」
俺の言葉にポロポロと涙を流す彼に構わず、俺はわざと突き放す言葉を選ぶ
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れのま(プロフ) - 柚さん» 返信が遅れてしまい申し訳ございませんm(_ _)mこの作品は名前固定となっているので変換機能は付けておりません (2017年8月2日 22時) (
レス) id: d4b51bbccd (このIDを非表示/違反報告)
柚 - 名前の変換ができないのですがどうしたら良いのでしょうか、？（ ; ; ）是非読みたいのです教えて頂きたいです。 (2017年7月9日 2時) (レス) id: a8b78700e7 (このIDを非表示/違反報告)
れのま(プロフ) - コウさん» コウさんありがとうございます。今になって気づきました、訂正しておきます。 (2017年3月9日 17時) (レス) id: d4b51bbccd (このIDを非表示/違反報告)
コウ(プロフ) - こんにちは、コウと言います。こんな事指摘するのもあれなんですが、最初の二つエピローグとなっていますが終わる時がエピローグで始まりはプロローグだと思います。失礼しました。 (2017年3月7日 10時) (レス) id: 41dfced98c (このIDを非表示/違反報告)
れのま(プロフ) - 白陰さん» 面白いと言って頂けて嬉しいです!!誤字指定ありがとうございます!気づいてませんでした；；これからも更新頑張ります! (2017年1月8日 11時) (レス) id: d4b51bbccd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れのま | 作成日時：2016年12月31日 13時
