ユーリ!!!onICE ヴィクトルと約束を

13話‐勇利視点‐ ページ16

―勇利視点

ミ「はぁ、やっぱり行きたかったなぁー勇利が出てくれたらなぁー
　 選手のホテルの部屋教えてもらうのにー」

　久しぶりの温泉から上がり、食堂へと向かうとミナコ先生がテレビを見て独り言を言っていた

勇「教えませんよ、僕のことチケット取ってくれるプレイガイドって思ってるでしょ」

ミ「そんなことないわよ!!応援してるじゃなぁーい!!」

　ミナコ先生をスルーしつつテレビに視線を移すと

　画面には映る晴兄とヴィクトルはコーチの近くで

　軽くステップを踏みながら演技の最終確認をしている

　…2人を見ていると無償にスケートしたくなる

　チャンネルがサッカーに切り替わったところで部屋を出て着替えてから玄関へ向かう

　行き先はアイスキャッスル

勇「すいません」

優「今日の営業はもう終わりですよ〜」

　中に入ると受付に懐かしい人を見かけた

　その人は振り返って僕の顔を見ると唖然としていた

優「勇利君!?」

勇「お久しぶりです優子さん」

　久しぶり過ぎてなんか緊張する

優「なによ〜優ちゃんって呼んでよ」

勇「ご、ごめん」

優「あっ滑りに来たんでしょー?いいよ!」

勇「え、いいの?」

優「今は1人で滑りたかとやろ?私が守ってやるけんね」

勇「ありがとう」


　優ちゃんは二つ年上のリングメイト。

　子供の頃はスケートがメッチャ上手くて僕にとって憧れの人だった

　アイスキャッスルはせつのマドンナ。

　相変わらず可愛いし…


――
―

　昔のことを思い出す

　スケートを始めたのは晴兄がきっかけだった

　晴兄に連れられてアイスキャッスルに来て…

勇「じゃんっ!」

　上手く滑れるようになって優ちゃんに見せたら

優「すごーい勇利君!」

　って褒めてくれて

勇「えへへ、晴兄に教えてもらったんだ!」

　なんて嬉しくなって笑ってたら

豪「フンッ邪魔すんなよデブッ」

　西郡にぶつかられて倒れて

優「豪君!!新しく入ってきた子いじめちゃダメでしょ!」

　って優ちゃんが起こってた

豪「デーブデーブ」

勇「ううっ」

優「コーラーッ!!あ、晴兄ー!!」

晴「ん?まーた豪が何かしたの?」

　休憩に入った晴兄が入ってくると豪も僕をいじめるのを止めて晴兄と話してた


　アイスキャッスルでも晴兄は注目を集める人だった

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