9話‐バンケット‐ ページ12
晴「怒ってるって…何で?
俺何かした覚えはないけど」
ヴ「日本のユウリにキスされてたじゃないか」
…え、それだけ?
それだけで君はそんなに怒ってるの?
晴「キスって…あれは挨拶だろう。怒るほどのものでは」
ヴ「は?あれが挨拶?…違うッ、あれは挨拶じゃないよ」
晴「ヴィーチャ、君の癇に障ってしまったなら謝るけど…
あまり怒りを顕にしない君にしては珍しいね」
ヴィクトルの涙をぬぐって両頬に手を添える
晴「いいじゃないか、あの子は酔っていたんだ
気にすることじゃない」
ヴ「気にするよッ…だって…晴は俺の愛しい人だから」
…今日は一度も言われていなかったから忘れていた
ヴ「俺はずっと前から…晴だけを」
ヴィクトルがずっと俺のことをloveの意味で好意を寄せていた事を
晴「ヴィーチャ、待って」
ヴ「もう待たない、約束なんて関係ない。5年…5年も待ったんだ」
そうだった、ヴィクトルには5年も待たせた…いやもっとか
俺はヴィクトルの気持ちに気付いていながら返事をしないという道に逃げた
ヴィ「俺にしては充分待っただろう?」
うん、待ってくれた
5年あれば俺に飽きて他の人に夢中になると思っていたのに
変わらず俺に愛してると囁き続けてくれた
晴「…」
俺としては、ヴィクトルの演技まだ見たいんだよね
俺が君の想いに応えたら、君はそれで満足してしまうだろう?
ヴ「俺は晴の気持ちが知りたい」
まっすぐと俺の目を見てくる
その顔、その真剣な顔
いつもヴィクトルは俺にまっすぐ想いをぶつけてくる
でも
晴「ヴィーチャ…」
ユ「晴!!ヴィクトル!!もう帰るってよー!!」
ヴ「…」
晴「…」
ユ「何やってるんだよ?ヤコフが待ってるぜ、早く来いよー」
そう言ってすぐにユーリは立ち去っていった
…ユーリ言い逃げかよ。
ヴ「…それで?続きは?」
晴「…グランプリファイナルと世界選手権5連覇したら答える約束だっただろ?
それまでは返事はお預けだ」
ヴ「…そう」
そう言ってヴィクトルの両頬から手を放そうとした時
ヴィクトルに手を掴まれ、引き寄せられる
そのままの勢いでヴィクトルの方へと倒れこんですぐ口に柔らかいものが触れた
それがヴィクトルの唇だと理解した
ヴ「…キスは挨拶なんだろう?」
ヴィクトルはニコリと笑う
…お、おう。
呆然としていた俺はヴィクトルに腕を引かれながら待たせているユーリ達の元へと向かった
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れのま(プロフ) - 柚さん» 返信が遅れてしまい申し訳ございませんm(_ _)mこの作品は名前固定となっているので変換機能は付けておりません (2017年8月2日 22時) (
レス) id: d4b51bbccd (このIDを非表示/違反報告)
柚 - 名前の変換ができないのですがどうしたら良いのでしょうか、？（ ; ; ）是非読みたいのです教えて頂きたいです。 (2017年7月9日 2時) (レス) id: a8b78700e7 (このIDを非表示/違反報告)
れのま(プロフ) - コウさん» コウさんありがとうございます。今になって気づきました、訂正しておきます。 (2017年3月9日 17時) (レス) id: d4b51bbccd (このIDを非表示/違反報告)
コウ(プロフ) - こんにちは、コウと言います。こんな事指摘するのもあれなんですが、最初の二つエピローグとなっていますが終わる時がエピローグで始まりはプロローグだと思います。失礼しました。 (2017年3月7日 10時) (レス) id: 41dfced98c (このIDを非表示/違反報告)
れのま(プロフ) - 白陰さん» 面白いと言って頂けて嬉しいです!!誤字指定ありがとうございます!気づいてませんでした；；これからも更新頑張ります! (2017年1月8日 11時) (レス) id: d4b51bbccd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れのま | 作成日時：2016年12月31日 13時
