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花香る�� ２ ページ42
智くんと別れた後、電車に乗っていると、ポケットから小さな振動。
取り出して画面を見れば、智くんから、『ありがとう』とウサギのスタンプ。
ジーっとその後のメッセージを待ったけど、智くんらしく、それ以上なかった。
だから、俺もペコリと頭を下げたクマのスタンプを送った後、そっとポケットにスマホを入れた。
目線を上げれば、電車の窓から見える景色はビルの窓から漏れる光が散りばめられていた。
スーッと目線を引けば、ガラスに浮かび上がる、もう1人の自分。
なぁ
お前、また自分で檻作って引きこもってるの？
目の前のオレは更に俺に問いかける。
バカだな
そんなナリしてるくせに、
神様に許しを貰わないと動けないのかよ
だったら、一生そこにいればいい
誰にも傷つけられない代わりに、
誰とも触れ合うことが出来ない場所で
ただ
待っていれば、
神様が迎えに来てくれるからさ
そう、オレは言い終えると、ふっと消えてしまって、窓には俺が写っていた。
続く (更新停止中)
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作者名：ゆい | 作者ホームページ：http://img.u.nosv.org/user/iz2
作成日時：2016年10月16日 22時
