金木犀【treasure】 (ページ17)

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17、子犬ページ17

「お客様、ご注文はお決まりですか？」

sy「オ〜モテモテ店員のAさんだ〜」

「スヨンはエスプレッソね。了解。」

sy「ちょ！苦いの飲めないの知ってるくせに！！」

「みんなは何頼むか決まった？」

揶揄ってくるスヨンに仕返しして、
向いに座る彼らに声をかけると

ジフン君とジュンギュ君はパッとこちらを向いたけれど
よしのり君は顔を背けたままだった。

jh「俺アイスのレモンティーで」

jk「俺はアイスのチョコラテ」

「レモンティーとチョコラテね。
　よしのり君は？何頼むか決まった？」

ys「、え、、あー、アイスのアメリカーノで。」

私が話しかけると、我に帰るようにパッとこちらを向いたよしのり君。

やっぱりさっきの気にしてるんだろうか。

「アイスアメリカーノね。苦いの飲めるの？」

ys「あ、はい。」

「おぉ、なんか意外だ。大人だね。」

ys「え、、そうですかね。」

キョトンとした顔をした後に
少し緩んだ口元、私は見逃さなかったよ。

「うん。アメリカーノってエスプレッソとお水で作るんだけど、
　私はアイスコーヒーは飲めても
　アメリカーノは苦くてあんまり飲めないんだ。

　アメリカーノの方がアイスコーヒーより酸味が少なくて
　飲みやすいって人も多いけどね。」

ys「へぇ〜、Aさんが苦いの飲めないのも意外です。」

jh「たしかに、むしろ甘いの苦手そう。」

「そう？私甘いの好きだよ。
　いつも休憩の時は生クリーム乗ったキャラメルラテ飲んでるし。」

ys「そうなんだ。、、、なんか、可愛いですね。」

「え」

ys「え、いや、なんかそれ飲んでるの想像したら可愛いなって。」

優しく笑いながら言った彼の言葉を聞くと、
胸の奥の方がなんだかくすぐったい。

「、、、スヨンとヒョンソギはいつもの
　ココアラテとアイスコーヒーでいい？」

2人がうん、と答えたのを確認してオーダーを記入していく。
スヨンがニヤニヤしてるのは無視しよう。

「あ、ジフン君パンケーキはいいの？」

jh「あ〜忙しそうなんでまた後で注文しようかなと。」

「いいよ、時間かかるし一気に作っちゃった方がいいから
　注文決まってるなら聞くよ。」

jh「あ、そっか。じゃあ、このフルーツパンケーキで。」

「フルーツパンケーキね。
　生クリーム好き？」

jh「はい、好きです。」

「ん、じゃあちょっと多めに乗せとくね。」

jh「ありがとうございます！！！」

目をキラキラとさせるジフン君は
なんだか子犬みたいだ。