金木犀【treasure】 (ページ14)

今日:7 hit、昨日:3 hit、合計:49,922 hit

14、ありがとうページ14

キョトンとした顔を浮かべながら
そう聞いてくるスアさん。

「クッキー代はサービスしといてあげてって、店長が。」

そう言いながら、マシンの前で
カプチーノのミルクをスチームする店長の方を見ると
可愛くウインクをされた。

「いつもありがとうございます。
　っていうお店からの気持ちです。」

su「うわぁ〜、、、優しさが沁みる、、。
　大事にいただきます。」

「アハハ、じゃあお席にお持ちしますね。」

su「お願いします！」

韓国人はカフェインをたくさん摂る人が多いから、
カフェなんて探せばすぐに見つかる。

実際、うちの近所にも何軒かカフェはあるし
もっと価格帯が安いところだって沢山あるはずだ。

それでも、スアさんのように
うちに毎日通ってくれる常連さんは沢山いて、

皆さん本当に良い方ばかりだ。

「本当、毎日ああやって通ってくださるのって
　ありがたいですね。」

店長「うん、そうだね。
　毎日感謝しながら作らないとね。」

そう言って優しく笑う店長。

本当、私って周りの人に恵まれてるな。

カランコロンッ

「こんにちは〜」

「「こんにちは！
　あの、、6人なんですけど大丈夫ですか？」」

入ってきたのは男子高校生(？)6人組。

うちの高校の制服じゃないな。
ちょっと離れたとこにある高校の制服だ。

「はい、大丈夫ですよ。
　6人掛けの席がないので、机をくっつける形になるんですけど
　大丈夫ですか？」

「「はい！！！大丈夫です！！
　 SNSで見てどうしてもここのパンケーキが食べたくて、、」」

「本当ですか？？？嬉しいです。
　じゃあお先にこちらでご注文お伺いしますね。」

今日も忙しくなりそうだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「店長、ドリンク6杯とパンケーキ6皿注文入りましたㅋ」

店長「わぁ〜、さすが男子高校生だねㅋ」

「一応個数が多いので、
　時間かかるかもしれないとはお伝えしてます。」

店長「おぉ〜、助かる。

　これ出した後、
　先にドリンク作っててもらっても良い？
　私パンケーキ作ってくるわ。」

「了解です。
　ドリンクできたら先に出しときますね。」

店長「うん！お願いします！」

店長が先に作っておいてくれたスアさんのドリンクを
スアさんの席まで運ぶ。

「お待たせいたしました。
　バニラカプチーノ、甘めに作ってます！」

su「わぁ〜、、いつもありがとうございます。」

「いえいえこちらこそですよ。」