金木犀【treasure】 (ページ1)

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1、紹介したい子ページ1

hy「ちょっ、、、まって！！！」

「うわっ、、、びっくりした。
　、、、、、、、なに？ヒョンソガ。」

ホームルームも終わり
いつものように教室を出ようと思った時、

後ろから肩を掴まれてビクッと振り返ると

そこにいたのは焦ったように私を引き止める
同じクラスのヒョンソギ。

hy「あー、ごめんって。そんな睨まないで。
　もう教室出そうだったから急いで止めなきゃと思って、、」

男友達の少ない私が唯一気軽に話せる友達。

明るくて優しくて情にあつい。
みんなから愛される、ヒョンソギ。

そんな彼が大きな声で引き止めるものだから
まだ残っているクラスメイトの視線は一気にこちらに集まった。

「、、一体なんの御用ですかね。」

hy「あー、、えっとね、、。」

「なに？」

話し始めると興味は無くなったのか、
クラスメイトの視線は散り、みんな次々に帰っていく。

そんな中、なぜか目の前の彼は
下を向いてもじもじとしたまま何も言おうとしない。

パッとこちらを向いて目が合ったかと思えば、
また悩むように下を向いて、、の繰り返し。

「おーヒョンソガー！頑張れー！」

hy「いや、違うから！俺じゃないから！」

俺じゃないってなんだ、、、？と思いつつ、
私もバイバイ！と言って帰っていく友達に手を振り返した。

「ねぇヒョンソガ、、もうみんな帰っちゃったけど？」

hy「いや、、うん、わかってるよ。」

「、、私も帰りたいんだけど？
　今取り組んでる課題早く仕上げたいんだよね。」

hy「あー、、うん。わかってるんだよ。」

「ならなるべく早くお願いしたいな。」

一向に口を開けない彼を急かすと、
ようやく決心がついたように口を開いた。

hy「えっと、、、、あの、
　実はAに紹介したい子が、いてさ、、。」

「、、紹介したい子？」

hy「うん。仲の良い後輩なんだけど、、
　 Aに合わせて欲しいって聞かなくて、、さ。」

「なんでまた私なんかに？」

hy「あー、、、んーと、」

「なに？？？」

hy「まぁそれは本人に聞いてもらえると、、」

そう言って私の後ろの方を手で指すヒョンソギ。

なんだ、、、？と思い
後ろを振り向くとそこには3人の男子生徒がいた。