Everyday 2 【treasure】

90、ジョンウ君 ページ41

敗者となったジョンウ君が涙をこぼしながら

私達が待機する部屋への階段を登ってくる。



そんなジョンウ君をみんなで明るく迎える。


『よくやった。』

『かっこよかったよ。』

『うまかった。』

『お疲れ様！』



その声に涙をこぼしながらも

ジョンウ君は笑顔で椅子に座った。


sh『泣くなよ。』
hy『泣くなジョンウヤー』



そう言って肩を組むスンフンさんに

またジョンウ君の涙が溢れた。




『ジョンウよくやったよ。』

『またやればいいんだよ。』

『俺たちは挑戦もできなかったんだぞ〜』



みんなでジョンウ君を励ます。








よし、、。


ジョンウ君の右側の席が空いていたので、

私は立ち上がってその席に移動した。





まだ話したこともない私が急に隣に座ったことに

ジョンウ君は涙目のままポカンとこちらを見る。





A『急に隣にきてごめんね、びっくりしたよね笑』


jw『あっ、、いっ、、いえ、、。』


A『ここに座ったのは、

　 ジョンウ君に伝えておきたいことがあってね。』


jw『、、？？？』



A『ステージ、凄くよかったよ。

　 聞き惚れちゃった。』


jw『あ、、ありがとうございます、、。』


A『本当に、凄くよかったから。

　 だから、

　 今回は選ばれなかったけど、自信を持ってね

　 あなたは間違いなく凄い歌手だから。』


jw『、、、はい。』





A『それと伝えたいことはもう一つあってね、』


jw『はい、、。、？』






A『私の歌をあんなに素敵に歌ってくれてありがとう。』



jw『っ、、、、。いや、そんなっ、、。』



A『私が作詞作曲して最初から最後まで作り上げた、

　 言ったら子供みたいなものだから。


　 だから、あんなに素晴らしいステージにしてくれて

　 本当に嬉しかった。


　 見ていて凄くワクワクしたよ。

　 Going Crazyがすごくいいものになっていく感じがした。

　 曲が成長していくような、
　 そんな感じ。


　 本当にすごくよかった。
　 感動した。』

　
　 だからありがとう、ジョンウ君。




そう言ってジョンウ君を見ると、
ついさっきまで泣き止んでいたのに

今はヒックヒックとしゃくり上げながら泣いていた。

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