Everyday .1【treasure】 (ページ29)

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28、グループページ29

月末評価も終わり、練習生がざわざわと帰り始めた頃

ちょうど一人目がドアを開けて

出て行こうとしたタイミング

社長『A！』

A『、、、は、はい、、』

ドアを開けた練習生も動きを止めて、

練習生の視線がまた私に集まった。

なんなんだ、こんな注目を集めて

今度はなにを言い出すんだ。

社長『君はもうこのオーディションに参加した以上

　これからも一人で練習し続けるわけにはいかない。

　あくまでもグループでのデビューだからね。

　今日から君は他の練習生と一緒に練習しなさい。』

いや、そもそも私は納得してないんだけどね

ボーイズグループでデビューさせられることに。

まあでもこの人、
多分言っても無駄なんだろうな。

A『わかりました。』

社長『頑張れよ、期待してる。』

はい、と答えて私も練習室から出て行こうと後ろを向く。

するとまあ練習生全員がまだこちらを見ているわけで

中には私が「社長のお気に入り」だからなのか

明らかに睨みつけるような態度の人もいる。

さて、どうしようかね。

私結構人見知りなんだけどな。